映画【Laundry】感想(ネタバレ)

laundry
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●こんなお話

 コインランドリーの店番していた主人公が女性と出会って探す話。

●感想

 なんといっても窪塚洋介さん演じるテルという主人公の魅力で持っている映画で、その小動物のような目や頭をぽりぽりかく姿は女性に対する欲求もなく子どものような無邪気さを見事に演じていたと思います。テルという存在が上手くいかなかったらこの映画の雰囲気はぶち壊しだと思いました。

 人間が生活していれば必ず汚れていってしまうものですが。このテルという主人公は、そんな人間の汚れを洗い落とし澄んでいて純粋なものの生き方で。世の中の欲望を持たない生き方で、周りを癒していく。一見すると、社会の中では弱そうなテルですが実はめちゃくちゃ強い男で。むしろ、不倫して万引き癖がついてしまいグラグラなヒロインのほうが見ていると弱く見えます。
 ヒッチハイクで出会った謎の中年男性の仕事を手伝ったりして、新しい生活を送る2人。そして、最後に起こる出来事の後にテルがとる行動。ラストシーンは、不覚にもなかなか感動してしまいました。

 ただやっぱりファンタジーといえども見過ごせない部分が多くて、タイトルにもなっているコインランドリーは冒頭と最後にちょこっとしか出てこないし。そこにやってくる人たちを最初に少し描いてたわりに、本筋にはあまり関係なかったりと126分もの長さが必要だったのか? とか、ヒロインの母と妹の確執は回復しないまま終わってしまうのも不完全燃焼でした。母親はヒロインのことを「普通じゃない」みたいなことを言ってましたが、その後ヒロインが万引きで捕まってしまうためもっと溝が深まるのではないかと心配してました。それに、豪雨の中号泣するって演出もチトあざといと思ってしまう映画でした。

☆☆☆

鑑賞日:2012/04/26 DVD

監督森淳一 
脚本森淳一 
出演窪塚洋介 
小雪 
内藤剛志 
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