映画【来る】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 ある家族が何かに襲われて、霊媒師が守ろうとする話。 

●感想

 中島監督らしい色味が独特の映像がホラー映画、超能力映画として雰囲気を倍増していてかっこよかったです。

 一応、謎の幽霊的なものがアタックしてきて家族を守るというホラー映画の骨組みでJホラー的な貞子的な幽霊とかも出てきて怖い描写もありますが、映画の半分は日本の家族や子育てのネガティブな部分を強調した作品で、そういった意味で怖い作品でした。妻夫木君の表面的にはイクメンとして最高だけど、実は…なお芝居とか最高でした。 

 冒頭から極彩色豊かな映像と音楽の中、幽霊に襲われる主人公の1人から始まって。そこから主人公の旦那さん目線、そして奥さん目線と日本の夫婦、家族、子育てのダーク映画としてめちゃくちゃ怖い映画でかつ楽しい描写が満載でした。 

 後半も今度は日本全国津々浦々の霊媒師たちが集合して準備してという流れはテンション上がる名シーンでした。その後のみんなで一斉除霊というのもハイテンションで楽しかったです。 

 ただクライマックスでは主人公同士で内輪もめを始めたりして、しかも抽象的な表現になっていくので何でもアリ感が強まってカタルシスが少なかったです。 

 主役から端役に至るまで役者さん皆さんハマり役だったのも素晴らしい映画でした。

☆☆☆☆

鑑賞日: 2019/01/07 TOHOシネマズ日比谷  2020/03/12 WOWOW

監督中島哲也 
脚本中島哲也 
岩井秀人 
門間宣裕 
原作澤村伊智
出演岡田准一 
黒木華 
小松菜奈 
青木崇高 
柴田理恵 
太賀 
伊集院光 
石田えり 
松たか子 
妻夫木聡 

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