映画【キングメーカー 大統領を作った男】感想(ネタバレ)

KINGMAKER
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●こんなお話

 地方の議員から野党の大統領候補になっていくのを選挙参謀が頑張るけど方向性の違いで対立していく話。

●感想

 薬局のアルバイトみたいなことをしながらお客さんが鶏と卵についての訴えを聞いてその解決策を話しながら手紙を書いている。その相手は地方の政治家で政策を労働者に訴えるけど何度も落選している政治家。その政治家の事務所に行って自分をアピールして選挙参謀となる。

 そこから地元民に賄賂を贈る与党の職員のふりをして与党の支持を下げる戦法。自分たちの1票をもらうより相手の10票を下げる作戦の主人公。やっとこさ当選して次は野党の次期総裁選への若手3人が立候補していこうとなるけど、3人の駆け引きが始まって、いろんな役職を与えたりうんぬんで誰が誰につくとなって投票があって過半数にならず決戦投票のあいだに主人公が駆け引きしてからの決戦投票。

 そして次は大統領選になるけども兵役云々の政策が共産主義だと弱腰だということになって政策をとりやめるかうんぬんと話し合いをしている中で自作自演で自陣の大統領候補が肉体的に襲われてそれに断固した対応をするという別の話題で話を逸らす云々を提案するけど、大統領候補から却下されてしかも訪米のメンバーからも外されて大統領候補が訪米中に実家が謎の爆発があって、主人公がやったのではないかと逮捕されてしまう。釈放されて主人公2人で会話するけど考え方の違い方向性の違いが明らかになって袂を分かつ。軍事政権が地域の分断作戦を使って野党の大統領候補が追い詰められて現職の大統領が勝利する。

 15年後だかに主人公たちが懐かし話的に会話をして、その後大統領候補が大統領になりました。けど選挙参謀はいませんでした。という。

 主人公2人のイ・ソンギュンさんソル・ギョングさんの魅力で引っ張っていって1960年代末の韓国社会を安っぽくなくリアリティあるものでした。特に袂を分かつ2人の会話シーンとかは名優2人の演技合戦で主人公たちと一緒にエモーションが動かされて熱くなれました。

 ただ韓国の政治システムとかが知らない状態で見ると野党の大統領候補戦とかでも駆け引きの内容とかで、公認がどうとか総裁がどうとか役職とか総裁とかわからずどういううま味があってとか誰が何をしたいのかとかわからなかったです。大統領候補と総裁って違うんだと初めて知りました。

 それに単純に画面が暗くて誰が誰と喋っているのかとこれもわかりにくさを強調していたと思います。いま、候補の誰と誰が話していて誰が手を引いて誰が立候補してとかボーっとしながら見てました。それに野党内での大統領候補戦が1番の盛り上がりで、その後の現職の大統領との戦いも全羅道ってなあに? 慶尚道ってなあに? 状態で現職の大統領が主人公を追い詰めていく様子がわからず、これもボーっとしながら見る時間でした。

 スーツのおじさんたちがかっこいい映画で地味な選挙戦で120分引っ張るのは凄いですが、全体的には退屈な1本でした。

☆☆☆

鑑賞日:2022/08/21 シネマート新宿

監督ビョン・ソンヒョン 
脚本ビョン・ソンヒョン 
出演イ・ソンギュン 
ソル・ギョング 
ユ・ジェミョン
チョ・ウジン
パク・イナン
ペ・ジョンオク
キム・ソンオ
ソ・ウンス
キム・セビョク
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