映画【君よ憤怒の河を渉れ】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 冤罪の主人公が警察からの追跡を逃げつつ真相を探る話。

●感想

 逃げる高倉健に追う原田芳雄。これだけで十分面白いですが、何といっても突っ込みどころが多すぎるストーリー展開が凄いです。

 そもそも高倉健さんが検事に全く見えないです。そして、山を逃げてると悲鳴が聞こえ行ってみると。ヒロインが木の上にいて、気ぐるみ感いっぱいの熊に襲われているという出会い。たまたま拾った銃で戦う健さん。これだけで笑えますが、別のシーンで原田芳雄も熊に襲われるという結構頑張る熊。

 飛ばし方がわからないセスナを簡単に習って飛ばして逃げてしまう健さん。その後、海に不時着して普通に無事っていう。
 新宿で追いかけられているときに、馬の集団に助けられるという展開にも驚きます。どこに行くんだ、馬達……。

 そして、真犯人を捕まえるために精神病院に入院する健さん。無茶すぎます。その健さんのお芝居が笑えるという。この病院パートがちょっと長い気がしました。

 やたらと軽快で奇妙な音楽が全編にわたって流れるのが衝撃的で、映画のコメディっぷりに拍車をかけています。

 突っ込みどころが多いのに、2時間30分飽きずに見れてしまうのが凄いです。テレビにはできない映画としての魅力が詰まった映画だと思いました。

☆☆☆☆

鑑賞日:2011/12/04 DVD

監督佐藤純彌 
脚本田坂啓 
佐藤純彌 
原作西村寿行 
出演高倉健 
原田芳雄 
池部良 
大滝秀治 
中野良子 
倍賞美津子 
内藤武敏 
岡田英次 
西村晃 
田中邦衛 
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