映画【人生の約束】感想(ネタバレ)

jinseinoyakusoku
スポンサーリンク

●こんなお話

 東京で仕事バリバリのCEOが会社を一緒に立ち上げたけど、追い出したかつての親友の死をきっかけに田舎に戻って再生していく話。

●感想

 日本人らしい再生物語でキャストも豪華だし富山の風景も綺麗だしで雰囲気は日本映画らしい日本映画でよかったです。

 ただお話の方は、主人公は会社でワンマンっぷりを発揮して部下たちもついていけない。そんな中、親友から電話があって彼とはこの会社を一緒に立ち上げたけど、考え方の違いで彼を追い出した過去があるらしい。田舎に戻ってみると親友が亡くなっていて、その街の一大イベントの祭りも隣町に山車を財政難から手放してしまって問題があるらしいことがわかって…。という展開になっていきますが、主人公と亡くなった親友に映画が始まる前の人生に何があったのか詳しく描かれないため、主人公が親友や田舎町にどういう思いを持っているのかがわからないのでなぜ主人公がこの田舎町の祭りにそこまで関心を寄せるのかを描かないといけないのと思いました。親友の娘も自分の父親を「あの人」と読んだりしてますが、それもどうしてなのかは描かれない。主人公の会社の描かれ方もいかにもな東京の会社という感じのステレオタイプな描かれ方で見ていてなぜか恥ずかしくなってくる演出でした。街が隣町に山車を引き渡してしまったのも、向こうが約束を守らない。と憤ってばかりですが、そこに至るまでの経緯がわからないため、そこらへんも描かれないので、街の人たちの祭りに対する思いもわからない。

 主人公に対して部下が逆らえず粉飾決済までしてしまうほど追い込む冷血人間なのに、街にきてあっさりと親友に対して「わが友よ」という恥ずかしい文章を書き始めて簡単に考えを変えてしまったりするのも問題だと思いました。

 人生には立ち止まらないと見えない景色があるという大切なことを描こうとしているのに、だいぶあっさり味に仕上がってしまっている映画だと思いました。

☆☆

鑑賞日: 2016/10/14 DVD

監督石橋冠 
脚本吉本昌弘 
出演竹野内豊 
江口洋介 
松坂桃李 
優香 
小池栄子 
美保純 
市川実日子 
高橋ひかる 
立川志の輔 
室井滋 
柄本明 
ビートたけし 
西田敏行 

コメント

タイトルとURLをコピーしました