●こんなお話
とうとう警察が頂上作戦をやってきて、やくざたちが壊滅していく話。
●感想
前作は怒鳴りあう応酬で、誰がどっちについたあっちについたというものでしたが。その火種がくすぶっていたのが一気に爆発。最初から最後まで血で血を洗う抗争へと突入します。そして今まで登場しなかった警察も出てきて。三つ巴の戦い。
シリーズ四作目になるとパワーも落ちていきそうですが、むしろグングンと加速していく力を持っているのがスゴイです。
もはや芸術と言っても過言ではないストップモーションとナレーションで時間経過を見せ、カメラを振り回し、親分たちの狡猾な生き残りと若者たちの殺戮の連続
。更にもう1つ芸術と言ってもいいのは、山守を演じる金子信雄さんの泣き落とし、奥さんとダブルの泣き落としも芸術です。
シリーズの主人公、菅原文太さんは途中でいなくなってしまうのが残念ですが。代わりに山守組若頭、武田を演じる小林旭さんが出てきて特に広島と神戸のヤクザが集結して「広島極道はイモかもしれんが、風下に立ったことはいっぺんもないんで!」の一言で更に抗争が激化。ストーリーも一気に加速します。
怒涛の展開に更に展開にと頭をフル回転で使ってノンストップの100分間。誰がどっちについてどう転がるのか全く予想ができない。
そして仁義に生きた者たちは懲役をくらい、狡猾な親分たちは生き延びる。そして若者は死ぬ。暴力の先に何が残ったのか? 何も残らない。「広島ヤクザ戦争は何の実りもなく終結を迎えた」と言うナレーションで終わる。
シリーズを通して最高のクライマックスを迎えられてよかったです。
☆☆☆☆☆
鑑賞日: 2013/03/31 Blu-ray
リンク
| 監督 | 深作欣二 |
|---|---|
| 脚本 | 笠原和夫 |
| 原作 | 飯干晃一 |
| 出演 | 菅原文太 |
|---|---|
| 八名信夫 | |
| 黒沢年男 | |
| 野口貴史 | |
| 加藤武 | |
| 西田良 | |
| 長谷川明男 | |
| 有川正治 | |
| 小林稔侍 | |
| 三上真一郎 | |
| 小倉一郎 | |
| 金子信雄 | |
| 木村俊恵 | |
| 志賀勝 | |
| 田中邦衛 | |
| 大木悟郎 | |
| 成瀬正孝 | |
| 小林旭 | |
| 笹木俊志 | |
| 山城新伍 | |
| 平沢彰 | |
| 梅宮辰夫 | |
| 遠藤太津朗 | |
| 木谷邦臣 | |
| 室田日出男 | |
| 夏八木勲 | |
| 白川浩二郎 | |
| 小池朝雄 | |
| 松方弘樹 | |
| 内田朝雄 | |
| 芦田鉄雄 | |
| 鈴木瑞穂 | |
| 嵐寛寿郎 | |
| 汐路章 | |
| 堀越光恵 | |
| 中原早苗 | |
| 城恵美 | |
| 賀川雪絵 | |
| 渚まゆみ |


