映画【地獄(1960) 】感想(ネタバレ)

jigoku
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●こんなお話

 死後の世界をさまよう話。

●感想

 おどろおどろしい映像にぶっ飛んだストーリー展開で圧巻の100分間でした。オープニングのクレジットから裸の女の人たちが踊っていて「よーいスタート」と謎の声入っています。
 序盤は大学生の主人公の生き地獄が描かれていて、友人の運転でヤクザをひき逃げしてしまい、その家族から狙われ、恋人とタクシーに乗ったら交通事故で恋人死んじゃうという。この怒涛の展開とか笑いそうになるくらいの勢いで凄いです。主人公どんだけ不幸のどん底を歩くんだと。

 ひき逃げの張本人である友人は自分がひき逃げしたくせに主人公が悪いなんて言っちゃうとんでもない野郎です。こいつがいろんな場所に神出鬼没に現れてかきまわしていきます。
 ほいで主人公の実家である老人ホームに場所を移して、ここでも主人公の両親やら働いてる人たちやらとんでもない人たちだらけ。
 ほいで、みんな食中毒で死ぬという。何十人と全員死にます。そのシーンとかも凄いです。

 中盤から地獄篇がスタート。地獄をさまよう主人公が目にする地獄の風景。
 1960年の映画だけど特殊メイクも凄くて、肉剥ぎの刑で人間の皮がブリーン! と剥がれますが、ちゃんと筋肉や内臓、心臓が動いてるのが凄かったです。顔だけそのままというおぞましい光景でした。
 地獄で自分の子どもが蓮の花の上に乗って流されていくので、それを助けるみたいな展開になって。これが、結局助かったんだかどうなったんだか、見ててわからないという。
 ヒロインが2人になってクルクル回って終わりという。謎の終わり。 

 カメラが逆さになったり極彩色な照明だったりがおどろおどろしさを倍増させて、ストーリー意味不明ですが100分間楽しめる映画でした。 

☆☆☆

鑑賞日:2014/01/28 Hulu

監督中川信夫 
脚本中川信夫 
宮川一郎 
出演天知茂 
沼田曜一 
中村虎彦 
宮田文子 
三ツ矢歌子 
林寛 
徳大寺君枝 
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