●こんなお話
アイアンマンスーツからいったん距離を置いて考えるロバート・ダウニーJrの話。
●感想
アイアンマンらしい皮肉や気の利いたセリフのやりとりは面白く、アイデアいっぱいのアクションシーンも楽しかったです。ロボットがいっぱい出てくるだけで楽しい気持ちになるという男心もきっちりと掴んでくれました。スカイダイビングだったり、クライマックスの大集合なんか興奮してみることができました。
物語は主人公は不眠症になりパニック障害まで発症してしまっています。その主人公が物語が終わった時にどう成長するのかという選択と決断を見せてくれました。
主人公はアイアンスーツに依存して恋人からも愛想を尽かされている。親友が負傷したことにより、自分の住所を発表しちゃうという。そりゃ攻撃されるよ。と思いますが、そこから主人公の旅が始まり復活するまでの流れもよかったです。
アイアンスーツが40いくつまで作られているというのをさりげなく見せておいてのクライマックスの大集合も盛り上がりました。
そして悪役の真相がわかるところも結構意外で大御所俳優を配置しておきながらスカしてくるのも面白く見ることができました。
すべてが終わって子どもの家にプレゼントがたくさんあるのとかも笑顔になってしまいます。ポテトガンの横に限定盤の妹の壊された腕時計が映ってたのもよかったです。
そしてすべてが終わった時に主人公はスーツを捨て動力装置を投げ捨てるけど、最後に言う台詞。1作目の最後で言ってた台詞だと思いますが、不眠症もパニック障害もなくなり解き放たれてスーツに依存しないでも強くなった主人公の意思のパワーアップ。良いエンディングでした。成長物語として楽しめることができました。
ただ、この映画の欠点はいかんせん悪役に魅力がなさすぎるということだと思います。しかもビジュアル的に普通の人間なので、アイアンスーツと殴りあう人間というのはどうしてもいじめているようにしか見えないです。
後は、副大統領のくだりももう少し背景を描いてほしかったかな? とも個人的には思いました。
とはいえ、シリーズをまとめるくぎりの作品としてとてもよくできた映画だと思いました。
☆☆☆
鑑賞日: 2013/04/28 TOHOシネマズ南大沢 2015/08/10 Hulu
監督 | シェーン・ブラック |
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脚本 | ドリュー・ピアース |
シェーン・ブラック | |
製作総指揮 | スタン・リー |
ジョン・ファブロー | |
製作 | ケビン・フェイギ |
出演 | ロバート・ダウニー・Jr. |
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グウィネス・パルトロー | |
ドン・チードル | |
ガイ・ピアース | |
ジョン・ファヴロー | |
ベン・キングズレー |
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