映画【犬死にせしもの】感想(ネタバレ)

Inujini sesi mono
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●こんなお話

 戦争で死に損なった男たちがひとりの女のために命を賭ける話。

●感想

 終戦直後の混乱のときに海賊をする主人公たち。本当にこんな人たちがいたのかと思えるような荒くれ者が主人公ですが。真田広之さん演じる主人公は奪った女性に対しては乱暴せず紳士な男。相棒の佐藤浩市さんは、今の佐藤浩市さんとは全然違うイメージで井筒監督作品らしいテンポのいい会話でテンションの高いお芝居がインパクト大です。
 主人公たち若者だけでなく、カタキ役の蟹江敬三さんが主人公たちを食ってしまっているんじゃないかってくらいの強烈な男で凄かったです。他にも吉行和子さん、西村晃さんの名演。

 出会ったヒロインをカタキ役たちと奪い合い、最後は勝てぬとわかっていながらもヒロインを取り戻しに戦いに挑む男たちという娯楽映画として楽しく見ることができました。
 そしてこの映画の特徴は、主人公がビルマ戦線から生き残ったというのが回想で挿入されて、戦争で生き延びた生き残ってしまったという気持ちがこの映画独特の色彩を醸し出していると思いました。
 
 滅びに向かってもがきながら突き進む若者たちが、勢いのある100分間で楽しかったです。

☆☆☆☆

鑑賞日: 2013/05/09 Hulu

監督井筒和幸 
脚本西岡琢也 
井筒和幸 
原作西村望
出演真田広之 
佐藤浩市 
安田成美 
平田満 
堀弘一 
今井美樹 
吉行和子 
蟹江敬三 
木之元亮 
中村玉緒 
西村晃 

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