映画【戦火の中へ】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 朝鮮戦争のときに学生さんたちが北朝鮮軍の猛攻に耐える話。

●感想

 最初から最後まで無表情の主人公のため、成長しているのがわかりずらくて。あまり感情移入できなかったです。最初は、拳銃もまとも扱えない臆病だった男がしだいにリーダーとして自覚してクライマックスの決戦をむかえるというのだったらわかりますが。最初から最後まで何の表情もしてくれないとさすがに感動することができないです。
 あいまに、母親との回想もはいりますが。ここでも主人公は同じ表情で。どのシーンでも同じ顔しかしないので。何を考えてるのかわからなかったです。

 冒頭の戦闘シーンを見たときは、迫力あるもので期待が高まりましたが。クライマックスの戦闘シーンになると韓国映画お得意の勇ましい音楽が大音量で流れ、スローになり叫びながら死んでいく仲間達。主人公の銃弾は弾切れなしの無敵銃で、いったい1人で人民軍を何百人撃ち殺すのだと思うくらいインベーダーゲームのようなものになってしまってるのもあまり盛り上がれない原因だと思いました。
 実話をベースにした話のわりに、テレビゲームのような戦闘シーンでとても軽く思えてしまいました。

 もう1人の主人公のクォン・サンウさんなんかは主人公がピンチのときに銃弾の雨を降らせながら登場して「お前を倒すのは俺だ。それまで死ぬな」的な台詞を吐くツンデレキャラですごかったです。そして、何発撃たれようと泣き叫びながらスローで撃ちまくるという感情むき出しなキャラクターなので。最後のほうは失笑してしまいました。

 メインの2人が描ききれていないのに、周りの学徒兵たちの魅力がさっぱりわからず。1人1人感動的に死んでいきますが、正直何の感情も揺さぶられることはなかったです。

 とはいえ、迫力ある戦闘シーンは素晴らしくよかったと思います。

☆☆☆

鑑賞日: 2011/06/10 Blu-ray  2015/05/24 Hulu

監督イ・ジェハン 
出演チェ・スンヒョン 
クォン・サンウ 
チャ・スンウォン 
キム・スンウ 
パク・ジニ 
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