映画【花とアリス殺人事件】感想(ネタバレ)

hana-alice
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●こんなお話

 転校してきた中学生の主人公が、クラスに伝わるユダという男が殺されたという噂を探る話。

●感想

 リアルな背景の中をラフな登場人物たちが動くという独特の世界観なアニメーションでした。
 【花とアリス】の前日譚で、あの映画が好きなら間違いなく楽しめる映画だと思いました。魅力的なキャラクターが動き回るのを見られるだけでも満足な作品だったと思います。

 個人的には話の転がり方に乗り切れないまま終わってしまいました。
 主人公の有栖川が転校してくるところから物語が始まり、なにやら殺人事件が昔あったらしいとなって、隣人の引きこもりの同級生が何やら知っているぞとなる。
 その展開になるまでが長いです。クラスメイトの呪いだうんぬんのシークエンスとかそこまで長く描く必要があったのかわからなかったです。

 物語の中盤でやっとこさもう1人の主人公の花が登場して、彼女の命令である人物を尾行するシークエンスが後半をほとんど占める長いシークエンス。
 ここで平泉成さんが重要なキャラクターとして出てきますが、アリスの父親としても声を当てているので、アリスの父親なのかな? と見たら別人の役だったので世界観に混乱して話に入り込めなかったです。
 ほいで尾行して、殺人事件の真相がわかって終わり。という流れも、正直、この登場人物たちがどうなろうが知ったこっちゃないと冷たい視線で見てしまいました。
 主人公たちが他の人たちに結構な迷惑をかけているのに、謝罪もせずにその場を立ち去ったりするのもいただけなかったです。

 とはいえ、ラストシーンで前作のファーストシーンに繋がってあのメインテーマが流れるだけでテンションがあがってしまう1本でした。

☆☆☆

鑑賞日: 2015/02/27  新宿バルト9

監督岩井俊二 
脚本岩井俊二 
原作岩井俊二 
出演(声)蒼井優 
鈴木杏 
勝地涼 
黒木華 
木村多江 
平泉成 
相田翔子 
鈴木蘭々 
郭智博 
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