●こんなお話
母親の足跡を探る姉弟が自分たちの出生を探る話。
●感想
冒頭、足首にしるしのある男の子が兵士として育てられる場面が映され。場面が変わって、母の遺言を聞く双子になり。母親がいるはずのない父と兄を探せという遺言を残していたので双子が母親の壮絶な人生を知りかつ自分たちのアイデンティティーを探る旅が始まります。
現在と過去の切り替わりでこれといってわかりやすい場面転換でなくそのまま時間軸が切り替わるので繋がりがわかりづらい演出になっていましたが。最後まで見ていくとそれも演出の1つだったのかなと思います。
母親はキリスト教徒でイスラム教の男性を愛してしまったがために、身ごもった子どもをすぐに引き離されてしまいます。そして、内戦状態に突入してしまったためにここでも母親は壮絶な経験をしていきますが。テロリストになって収容所に入れられます。そこでも拷問やレイプをされて身ごもってしまう。
ここからある展開になりますが、そこまでは見ていればすぐにわかることですが。衝撃なのは、ここからで父親が拷問人だとわかって、では兄はどこにいるんだということになり。兄を探し始めたときにわかる真実。双子の姉と弟がバラバラに探し始めていたのに最後には1つに繋がる衝撃。
そんなことがあっていいのか、果たして神は存在するのか? そんなことを考えてしまう映画でした。
☆☆☆☆
鑑賞日:2012/08/22 DVD
リンク
監督 | ドゥニ・ヴィルヌーヴ |
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脚本 | ドゥニ・ヴィルヌーヴ |
原作 | ワジ・ムアワッド |
出演 | ルブナ・アザバル |
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