映画【ビール・ストリートの恋人たち】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 1970年代のニューヨークで若いカップルの方の男性が無実の罪で逮捕されてしまって、何とか救おうと家族が頑張る話。

●感想

 ヒロインが絡まれたのを救ったら、白人警官にいちゃもんつけられてそのまま逮捕されるという無茶苦茶な人種差別や主人公の友達が久しぶりに再会したら、彼も刑務所に入れられていたとか部屋を借りるのも大変とか当たり前にある差別を綺麗な映像と静かな演出で淡々と見せてくれる作品でした。声高に差別を訴えるわけでもなく、若い主人公カップルの恋愛劇として描いていました。

 ただ商業映画としてはさすがに淡々としすぎで家族たちの会話で黒人差別を訴えてくるのは、そこまで興味がないとあまり入り込めないところが多く120分全体的には退屈でした。エピソードの構成も時間軸が交差していて入り込めない原因の1つでした。母親が失踪したプエルトリコ人女性を探す旅にでますが、そういったところもサスペンスフルに描くわけでもなく、あっという間に行って来いするだけなので盛り上がりに欠けます。

 主人公家族に協力する弁護士さんとかも協力してくれる理由とか彼が黒人の味方をするとして法曹界を敵に回すことになって大変なことになるとかもあまり深く掘り下げられないのとか残念。

 確かに美しく真面目な映画だと思いますが、どうにも地味すぎる映画でした。

☆☆☆

鑑賞日: 2020/02/14 WOWOW

監督バリー・ジェンキンス 
脚本バリー・ジェンキンス 
原作ジェームズ・ボールドウィン
出演キキ・レイン 
ステファン・ジェームス 
レジ―ナ・キング 
コールマン・ドミンゴ 
マイケル・ビーチ 
ディエゴ・ルナ 
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