映画【ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 晩年を迎えた老人とその息子のロードムービー

●感想

 100万ドルの宝くじが当たったと高速道路を歩く老人。警察に捕まってもなお宝くじに当たったと言い張って、インチキであるのにもかからわず、歩いて賞金を受け取ろうとする頑固でボケてしまった父親。次男は仕方なく父親に付き合って旅することになる。

 その道中で父親は大統領の顔が掘られたラッシュモア山を見て未完成だと言い放ち、立ち寄った街で賞金を獲ったと言っちゃったもんだからハイエナみたいな連中がどんどんと出てくる。
 昔に共同経営してた男に脅迫まがいにゆすられるわ、兄の家ではプー太郎の甥っ子たちにもたかられるわ。集まった親戚にはあの時、助けてあげたでしょ。とハイエナが集まってくる。

 そんな時に口の悪い母親と長男が参加しての家族での父親ドライブとなる。たかってきた共同経営者の家に行って昔から貸してた機械を盗みに行くけど、家間違えちゃうし。生家に寄ったら自分の知らないことをいろいろな事実が判明したり。
 更には宝くじを奪われて、その宝くじが偽物だとわかると周囲は一転して馬鹿にされる。次男は馬鹿にした相手に一発お見舞いして。

 ムチャばかりするけどユーモアに描かれている家族団らんが暖かくて気持ちのいいものでした。
 なぜ、そんなに100万ドルが欲しいのか? と問われ「トラックや圧縮機が欲しい」以外に「子どもたちに何か残してやりたい」とボソっと話す。
 そして次男は自分のスバルを売って、トラックと圧縮機を買って凱旋する。街で出会った老人たちは暖かい言葉をかけてくれて、たかってきた連中は驚き、かつての恋人も暖かく見守る。
 このカタルシスったらないです。

 全編白黒ということでどんな色にでも染まってしまう誰にでもありえる物語としてもよくできていて、広角の映像も美しくて映像としても面白かった映画でした。

☆☆☆☆

鑑賞日: 2015/05/11 DVD

監督アレクサンダー・ペイン 
脚本ボブ・ネルソン 
出演ブルース・ダーン 
ウィル・フォーテ 
ジューン・スキッブ 
ステイシー・キーチ 
ボブ・オデンカーク 
アンジェラ・マキューアン 
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