映画【空母いぶき】感想(ネタバレ)

ibuki
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●こんなお話

 新興国なのにめちゃくちゃ武装した国家と常にニヤニヤしてる空母の艦長と仲間たちの戦いの話。

●感想

 戦後日本と平和の危機という難しいテーマに挑戦していてその志は凄いと思いました。それでいて単純に自衛隊のアクションものとしても海上自衛隊の隊員たちの合戦が見られてミリタリーものとしても楽しかったです。常に戦っていて緊張感保つの大変だなと勉強になりました。

 ただ1本の映画としては基本、攻撃的な艦長と専守防衛の副長の対立や総理大臣などの政治家、空母に乗りあわせた記者、記者を送り込んだ会社の人たち、コンビニで働く人たち、などが交互に描かれていきますが。基本は会話劇ですが、結構全編退屈でした。特に記者のシークエンスやコンビニのシークエンスなどは必要性があったのか謎で何をしているのかもわかりにくい難解なシーンの連続でした。記者を送り込んだ会社の人たちがおにぎりの具で揉めるとかいうシーンとかも一体何だったのか謎で、無為に130分も上映時間が感じられる作品でした。

 空母や護衛艦をはじめとする敵国との戦いも各護衛艦や潜水艦に見せ場があって良いとは思いますが、予算の関係なのか各艦長たちのアップしか出てこなくて、人数の多さとか伝わってこず。少人数にしか画面上では見えずにスケールが伝わってこなかったです。戦闘機同士のドックファイトもパイロットの目のアップとCGの戦いの繰り返しなので面白さも何もなかったです。

 主人公の艦長も何をするにしてもニヤニヤして話しているだけで何を感がてるのかわからないし、降りると言っていたらやっぱり残ると言っていた記者とかクリスマスプレゼントを作り続けるコンビニ店長とかどういう気持ちで見ればいいのかわからなかったです。

 政治家たちの外交交渉などの会議ものとしてももミリタリーものとしてのアクション映画としても終始こじんまりしてスケールが小さいさびしい映画でした。

☆☆☆

鑑賞日:2019/06/17 シネマサンシャイン平和島 2021/02/07 Netflix

監督若松節朗 
監修かわぐちかいじ 
脚本伊藤和典 
長谷川康夫 
原作かわぐちかいじ
企画福井晴敏 
音楽岩代太郎 
出演西島秀俊 
佐々木蔵之介 
本田翼 

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