●こんなお話
とうとう大統領になったアンダーウッドが横滑りで大統領になったから支持率ないし、奥さんも政治経験が未知数なのに国連大使になって攻撃されたり、いろんなトラブルに対処していく話。
●感想
アメリカのホワイトハウスものとして、ロシア大統領や大使との駆け引きや共和党との関係や主人公の民主党からも大統領をやめるよう言われたり、最高裁判事の任命など。様々な問題に対応していく主人公の様子が描かれます。そこにかつての部下で前シーズンで負傷した男がいたり、記者がいたり、大統領の本を書く作家がいたり。
今まで大統領にのし上がるまで周りを蹴落としていく主人公夫婦というどちらかというと攻撃して倒していく面白さがありましたが、今作からは頂上に何とか留まろうとする防御的な面白さでそれはそれで今までとは別の楽しさがあるシーズンでした。
ロシアとの駆け引きがメインにあって、ロシア大統領が訪米してきて友好関係をアピールしようとするけれど。どんどん緊張感が増していく。ロシアで捕まったアメリカ人の釈放に交渉するけれど、その捕まったアメリカ人が…となってファーストレディーが建前より本音をとってしまってロシアとの関係が無茶苦茶になったりとなかなかアンダーウッド大統領にジェットコースターな展開が次から次に巻き起こって面白かったです。ヨルダン渓谷でロシア兵が亡くなって、それがアメリカのせいにされそうになるけれど、ロシアの自作自演なのではないかとなったり。なかなかのロシアの策士っぷりです。
アンダーウッド大統領の肝いりのアメリカワークスという経済対策を何とか通そうとするのも障害がいっぱいあってどう突破していくのかが見ものでした。そして民主党大統領候補3人の駆け引きも面白いです。主人公がライバルを蹴落とそうともう1人の候補を引き込むけど、その候補も力でねじ伏せようとするアンダーウッド大統領の非道っぷりが良いです。
そして後半はいよいよ大統領とクレアの溝が深まっていく。この時のクレアの孤独になっていく描写が静かに壊れていく様子をロビン・ライトさんのお芝居が素晴らしかったです。
このシーズンでは普通にひと段落しないので、すぐ次のシーズンを見始めないと忘れてしまいそうなので早く続きが見たくなるシーズンでした。
☆☆☆☆
鑑賞日:2020/11/23 NETFLIX
原作 | マイケル・ドブズ |
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製作総指揮 | デヴィッド・フィンチャー |
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ケヴィン・スペイシー | |
ジョシュア・ドーネン | |
エリック・ロス |
出演 | ケヴィン・スペイシー |
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ロビン・ライト | |
マイケル・ケリー | |
マハーシャラ・アリ | |
エリザベス・マーヴェル | |
デレク・セシル |