映画【HOME 愛しの座敷わらし】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 岩手に引っ越してきた家族が座敷わらしと出会っていい感じになる話。

●感想

 東京から岩手にお父さんの仕事の関係で引っ越してきた一家の家に座敷わらしが住んでいて、家族それぞれの問題を結果として解決して家族が再生していくというもので。緑や黄金色に輝く田園風景の映像もよくてほっこりする映画でした。ただ、悪く言えば予定調和な内容だったと思います。

 家族それぞれが現状に悩んでいたり傷ついたりしている様子が描かれる序盤、けれども俳優さんの持ち味みたいなもので全員が善人で心が優しく他人を傷つけない人物だというのもわかります。そして座敷わらしが出てきますが、姿が見えるのは子どもだけで後は鏡だったり物音だけ。この座敷わらしは、子どもでけん玉やシャボン玉に興味しんしんな様子は可愛らしくてよかったです。

 1番よかったのは、座敷わらしの存在でおかしくなりそうになっていた母親が座敷わらしがかつて間引きされてしまった子どもだと知り座敷わらしに対する考えが変わって、母としての愛情を捧ぐ変化がとてもよかったです。

 ただ、最後はまた東京に戻るかどうかとなったときに、せっかくここで築いた人間関係とかもあっただろうに。あっさりと東京に戻ることに決心してしまうのが拍子抜けでした。

 それでも、幸せになっていく主人公一家を見て自分たちも幸せを感じられる映画でよかったです。

☆☆☆☆

鑑賞日:2012/11/11 DVD

監督和泉聖治 
脚本金子成人 
原作荻原浩
出演水谷豊 
安田成美 
濱田龍臣 
橋本愛 
草笛光子 
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