映画【忘れられぬ人々】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 ペリリュー島の戦いを生き残った老人たちが霊感商法のグループの被害に遭ってリベンジする話。

●感想

 戦争を生き残ったけど、回想で戦場が描かれて朝鮮人の戦友を救えなかったことを忘れられずにいる主人公たち。1人で畑を耕して近所の子どもさんと交流をして、1人は老年の恋に燃えて、1人は奥さんが病気で入院の介護に忙しい。戦友の孫娘さんの彼氏がニートで職探しをしているときに怪しげなセミナーみたいなのに入って、それが霊感商法をやっているでかめの企業で……。

 老人たちを盗聴、盗撮は当たり前のグループにハマってしまった人たちの末路が最悪で、主人公たちの仲間にも被害が出ていって。

 個人的には名優たちを主演に配置していますが、真面目すぎてもう少し余裕な感じで見たかったですし、テンポや画面の構図が少し古臭い印象で、霊感商法グループとの戦いはほとんど後半だけで、メインは老人たちの戦争の傷が描かれていきます。そのためクライマックスの討ち入りで突然始まるバイオレンスが唐突な印象ですが、霊感商法グループに騙された人たちを救って、戦時中の記憶を忘れらぬ人々だった主人公たちが救われた人たちにとって忘れられぬ人々になるという映画でした。

☆☆☆

鑑賞日: 2016/01/03 DVD

監督篠崎誠 
脚本篠崎誠 
山村玲 
出演三橋達也 
大木実 
青木富夫 
内海桂子 
風見章子 
真田麻垂美 
遠藤雅 
篠田三郎 
大森南朋 
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