映画【秘密(1999)】感想(ネタバレ)

himitsu-1999
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●こんなお話

 お母さんと娘さんが旅行で高速バスに乗ってたら居眠りの運転手がハンドル操作誤って、転落事故起こしちって母は亡くなり娘が意識取り戻したと思いきや、身体は娘だけど意識は母親っつう面倒なことになっててんやわんやの話。

●感想

 主人公のお父さんにとってはこれほど悩む設定はなくて、魂は奥さんだけど身体は娘というジレンマ。最初はその設定のズレで母親の意識のまま学校へ行ったりしてコメディタッチで描かれたり、この現象を解明するために医学の道へ進もうとするヒロイン。主人公は学校の女教師といい感じになるけど、奥さんがいるために我慢したり。
 ヒロインは大学に入学してイケメンの先輩といい感じになって、その気配に嫉妬する主人公。盗聴までしちゃったりして。

 ヒロインの意識がだんだんと娘さんが現れて元通りになっていく。そしていよいよ母親の意識がなくなる方向になって行く。今までこの夫婦の葛藤が丁寧にしかも静かに描かれていたのが、どーんと盛り上がる音楽が挿入されるクライマックスなんかはなかなか感動的でした。小林薫さん岸本加代子さんの素晴らしいお芝居が最高でした。

 ただいきなり事故があって母親と娘が入れ替わるというところから始まるため展開は早いですが、映画が始まる前までの家族関係がわからないため、、イマイチ入り込めない部分もありました。そして最後の最後で秘密が明らかにされますが、数年間も隠してたのに最後の最後で簡単にバレちゃうってのも蛇足な気がしました。ヒロインの婚約者が1番かわいそうじゃなかろうかという映画でした。

☆☆☆

鑑賞日:2014/07/15 Hulu

監督滝田洋二郎 
脚色斉藤ひろし 
原作東野圭吾 
出演広末涼子 
小林薫 
岸本加世子 
金子賢 
石田ゆり子 
伊藤英明 
大杉漣 
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