映画【息もできない】感想

☆☆

●こんなお話

 乱暴な男と女子高生の話。

 詳しいあらすじ解説はMIHOシネマさんの映画ブログから

●感想

 借金の取り立て屋で誰に対しても暴力をふるう最低男の主人公と彼に道端でいきなりぶん殴れた女子高生。主人公は家庭内暴力で母と妹を失くしていて、ヒロインは弟の家庭内暴力に悩んでいて、全く違う環境にいた2人がしだいに心許していく。

 全編、手持ちカメラに冒頭から暴力シーンの連続で息もできないです。そこからも回想で主人公の身近な人が殺されたり、ヒロインと弟が会えば喧嘩するという暴力が映し出されます。
 そして家族を恨む主人公たちが疑似家族のような形になっていって心を許していくが丁寧に描かれいきます。お互いの心を解放して涙する2人の夜のシーンは美しくて印象的なシーンでした。

 日常が暴力な男は携帯を持っていなかったけど、後半になって携帯を手にする。今まで人との繋がりを拒否してたのが、変化していく。あれだけ許さず暴力をふるっていた父親にも父親が死にそうになるとパニックになりながら父を助けようとする。うまくいくかな? と思ってたら、さすがはエンタテイメント。障害が発生してしまいます。 
 1つ1つのシーンが長くて130分が長く感じる部分もありましたが、絶対に感情移入できないであろう主人公が最後には魅力的に思えてくる不思議な映画でした。

 けれども、やっぱり主人公とヒロインの出会いは暴力で出会いますが、ヒロインは殴られてから普通に話して近づいていくのも、ありえないと思うし。物語が転がりはじめるのは、ヒロインの弟が主人公の取り立て屋に入るところからだと思いますが、そこに至るまでが長かったです。そしてその弟はある暴力を振るって逃げますが、その後普通に取り立て屋として働いていて、警察はこの映画にはいないのかな、とかリアリティの部分で入り込めない映画でもありました。

☆☆

鑑賞日:2014/08/07 新橋文化劇場

監督ヤン・イクチュン 
脚本ヤン・イクチュン
出演ヤン・イクチュン 
キム・コッピ 
イ・ファン 
チョン・マンシク 
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