●こんなお話
兄弟が失踪したお兄ちゃんを人をぶん殴りながら探す話。
●感想
アクションシーンはさすがの迫力で拳銃を持った相手を素手で倒していくとかは興味深く見ることができました。ただ、そういった盛り上がるアクションシーン自体は映画全体の割合では少なく、クライマックスの殴り込みもあっさりとカタキ役を倒しちゃってカタルシスが少なく、もったいない印象が残るものでした。
イメージの1980年代とかのテレビドラマとかでやっていそうなことを今現在で大まじめにやっていて笑っていいのかどうなのか凄く戸惑う映画でした。特に3兄弟の回想での子ども時代とかはなかなか来ていて、「風になったみたいだろ」と非行に走りそうな弟を走らせる長兄とかそれで説得になっているのか謎でした。「お前に俺の気持ちがわかるか」とか言いながら殴ったりしているのを呆然と見つめる映画でした。いまどき、血がつながっていない兄弟という設定でキャラクターの背景を描いていて、今どき血のつながりがそこまで重要なのかとか思っちゃう古臭い設定とかも気になりました。
カタキ役のヤクザや政治家もいかにも悪いですよーという感じで登城して、カジノリゾート開発の立ち退きに邪魔な人たちを殺して回るという人間が楽しかったです。
話の進行もピアノが流れ始めて回想が始まってスローになって…というのが結構な分量であるので100分ほどの上映時間が長く感じる部分が多かったです。そもそも主人公兄弟の「兄貴はどこだ」と探し回る根本の動機もドラマシリーズとか見ていないのでなぜそこまで兄弟一緒でないといけないのか謎でした。そもそもお兄ちゃんは犯罪組織に潜入した結果、何がしたかったのかこれまた謎の行動でした。
漫画みたいな世界をリアルさとかで包むのではなく、漫画みたいなまま描いていて突っ切っているので、ここまで振り切れていると、ある意味爽快な気持ちになる映画でした。
☆☆
鑑賞日: 2019/10/23 BS日テレ
監督 | 山口雄大 |
---|---|
脚本 | 松田裕子 |
牧野圭祐 | |
平沼紀久 | |
渡辺啓 |
出演 | TAKAHIRO |
---|---|
登坂広臣 | |
斎藤工 | |
吉本実憂 | |
岩田剛典 | |
鈴木伸之 | |
町田啓太 | |
山下健二郎 | |
佐藤寛太 | |
佐藤大樹 | |
藤井萩花 | |
坂東希 | |
濱田龍臣 | |
小野寺晃良 | |
吉澤太陽 | |
中井ノエミ | |
石黒賢 | |
中村達也 | |
早乙女太一 | |
渡邉紘平 | |
三浦誠己 | |
小木茂光 | |
片岡礼子 | |
矢野浩二 | |
近江谷太朗 | |
長谷川初範 | |
飯島直子 | |
岩城滉一 |
コメント