映画【ハロウィン5 ブギーマン逆襲】感想(ネタバレ):マイケル復活と謎の黒服男の真相とは?

HALLOWEEN5 THE REVENGE OF MICHAEL MYERS
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●こんなお話

 マイケルの姪がまたマイケルに狙われて関係者が襲撃されていく話。

●感想

 前作の衝撃的なラストの直後から物語はスタート。銃で撃たれたマイケル・マイヤーズは川に落ち、そのまま流されていく。偶然通りかかった老人に拾われて一命を取り留めるが、それも束の間、1年後に意識を取り戻したマイケルは、その恩人を容赦なく殺害する。

 一方、前作でマイケルの魔の手から逃げ延びた少女は精神的ショックにより言葉を失い、病院で療養していた。そんな中、マイケルは再びハドンフィールドに姿を現し、なんと前作で命からがら生き残った主人公を、あっけなく殺害してしまう。

 少女は、マイケルが次に殺人を起こそうとするたびに、なぜか同じビジョンを見るという奇妙な能力を発揮しはじめる。そのビジョンを通じてマイケルの行動を予知し、警察に知らせて未然に事件を防ごうと奔走する。

 町では、殺された主人公の親友たちが何事もなかったかのようにパーティで大騒ぎ。そこにマイケルが現れて、ひとり、またひとりと無惨に殺害されていく。納屋でセックス中のカップルが襲われるなど、典型的なスラッシャー映画らしい展開も挿入されていたり。

 主人公の少女は、親友が殺される悪夢を見て、病院を脱出し、実際にそれを救おうとする。親友はパーティ会場の駐車場で、車に乗ったマイケルに襲われ、逃走劇が展開される。

 少女を囮にして、マイケルの生家で待ち伏せ作戦を敢行するが、当然のように警官は殺され、そこに現れたルーミス医師が少女を囮にマイケルをおびき寄せ、殴り合いになる。結果、ルーミス医師も力尽き、マイケルと一緒に床に倒れ込むという壮絶なシーンで幕を閉じるかと思いきや、マイケルは生きていて、警察に捕まる。

 だが、エンドロール間際に、謎の黒ずくめの男が登場し、警察署内を襲撃。銃声が響き渡り、マイケルが入れられていた檻が破壊されているというカットが差し込まれ、まさかのクリフハンガーで物語はおしまい。

 前作で殺人者となったことを匂わせた少女が今作では再び主人公となっていますが、一応「殺してなかった」という形で話は進むものの、その背景について深堀りされることはなく、流れるように話が進んでいきます。結果として、後半は少女一人の戦いという構成になってしまい、展開のバランスが悪く、緊張感に欠ける時間も多かったです。

 さらに、少女がマイケルと同調し、殺人直前のビジョンを見るという設定も、物語に有効に活かされていたとは言い難く、唐突で説明も曖昧なまま終わってしまう印象でした。

 殺人シーンもこれまでと比べてインパクトに欠け、淡々と処理されていく印象が否めなかったり。そして黒ずくめの謎の男という、新たな伏線が唐突に投入され、最終的にはマイケルを解放して物語が終わるという形で、モヤモヤが残る1本となりました。

☆☆

鑑賞日:2022/10/23 DVD

監督ドミニク・オセニ・ジラール 
脚本マイケル・ジェイコブス 
製作総指揮ムスタファ・アッカド 
出演ドナルド・プレザンス 
エリー・コーネル 
ダニエル・ハリス 
ボー・スター 
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