映画【拝啓天皇陛下様】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 軍隊に入隊して今まで学もなく食うに困っていた男が軍隊生活がハマっていく話。

●感想

 渥美清さんの魅力で引っ張る映画で彼を見守る長門裕之さん目線で主人公を見守っていきます。初年兵は先輩にいじめられるけど、まさに純真無垢な主人公はひたすらしたがっていって軍隊生活が天職のように幸せに過ごしていく。そんな主人公に影響されて周りがどんどん変わっていく姿。戦争というヘビーな題材だけど当時の庶民たちはみんなこんな感じなんだろうなというリアルさが伝わってきてよかったです。

 そして天皇の姿を見てからすっかり天皇のファンになった主人公は軍隊を出たくないと何とか居続けようとする。盧溝橋事件から終戦までをダイジェストに描きながら主人公の生活を描いていきます。

 物語の中盤からは戦後になって、復員兵はみんな貧乏だけど何とか生きていく姿。ここらへんで主人公が「徴発してきた」とニワトリを普通に盗んできたりするのが怒られるとはいえいただけなかったです。後半は主人公が未亡人に恋をしてフラれたりとか寅さん的な展開になっていきます。

 とはいえ、健気に手紙を書く姿で泣けるなんてフラフラ千鳥足で画面の向こうに消えていく姿を見て泣ける映画なんてこの映画しかないと思える作品でした。

☆☆☆☆

鑑賞日: 2015/12/27 Hulu

監督野村芳太郎 
脚色野村芳太郎 
多賀祥介 
原作棟田博 
出演渥美清 
長門裕之 
左幸子 
高千穂ひづる 
中村メイコ 
桂小金治 
葵京子 
加藤嘉 
西村晃 
藤山寛美 
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