映画【リベンジ・マッチ】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 30年前にライバルだったボクサーがいまだに因縁を抱えて、30年越しに再戦する話。

●感想

 シルベスター・スタローンとロバート・デ・ニーロのボクサー役といわれただけで、これはもう完全に【ロッキー】と【レイジング・ブル】を想像してしまう配役でした。
 生卵一気飲みや生肉をサンドバッグしてのトレーニングの肩すかしやデ・ニーロはバーを経営してて。などのセルフ・パロディとしての面白さで持っていく映画だと思いました。

 それでいて、カッチリカッチリと丁寧に作られている映画で好感も持てました。
 スタローンは、お金に困ってリベンジマッチの契約をするけど、しだしに愛するヒロインのために。そして逃げ続けた自分に打ち勝つために。
 デ・ニーロは、疎遠だった息子のために更には孫のためにトレーニングしていく。

 そして2人が宣伝のためにいろんなことをして、毎度の事喧嘩して、それがネットにアップされて注目を集めていくという今の時代らしさも笑えました。それでいて2人ともそれに取り残されてる感。

 そしていよいよクライマックスで激突する主人公たち。ところがスタローンにはある秘密があって……。
 そこからボクシング映画ではありえない展開になって、それがまた胸が熱くなるものでよかったです。レジェンドの2人の熱い友情。
 エピローグのある2人のリベンジ・マッチの交渉シーンも笑えるサービスで面白かったです。

 【ロッキー】と【レイジング・ブル】を見ていれば、主演2人に思い入れがもっと入り込めて熱い映画になっていたと思います。逆に言えば、その2作を見てないと。ただのおじいちゃんのボクシング映画に見えてしまうのかな? とも思いました。
 話は予定調和だし、ボクシングシーンも迫力は足りないかもしれませんが、きっちりきっちりと積み上げていく丁寧な映画で好感が持てる作品でよかったです。

☆☆☆

鑑賞日: 2014/04/12  新宿ピカデリー

監督ピーター・シーガル 
脚本ティム・ケルハー 
ロドニー・ロスマン 
出演ロバート・デ・ニーロ 
シルヴェスター・スタローン 
ケヴィン・ハート 
アラン・アーキン 
キム・ベイシンガー 
ジョン・バーンサル 
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