映画【グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち】感想(ネタバレ)

good-will-hunting
スポンサーリンク

●こんなお話

 マサチューセッツ工科大学校舎の清掃員として働く主人公の青年が誰も解けない黒板に書かれた数学の難問を解いちゃったもんだから、教授に目をつけられて天才と認められて教育を受けさせようとするけど。心にトラウマを抱えてトラブルばかり起こすので奥さんを亡くしてこれまた傷ついたカウンセラーを紹介して2人で成長していく話。

●感想

 心を閉ざした天才の主人公がカウンセラーと心の交流をして旅立つという再生物語としてカッチリカッチリ丁寧に描かれて王道の展開で面白く見ることができました。
 主人公は数学の天才で喧嘩もするしハーバードの学生さんも簡単に論破してしまう。教授が紹介したカウンセラーたちにもなめた態度でカウンセリングにならない。そんな中、教授の同級生のカウンセラーがやってきますが、彼も奥さんを亡くして更に教授は華やかな仕事をしているけど自分は特に何もしてない。教授とその対立があったり。
 カウンセラーは主人公は本の世界は知っているけど、本当の恋をしたことあるのか? ボストンから出た事あるのか? その目や耳で体感したことがない。引用ばかりでまるで中身がないと突き放す。まだまだ子どもな主人公。
 映像も綺麗で印象的なカットもたくさんあってヴィジュアルも見てるだけで楽しくてよかったです。

 ただ主人公結構恵まれていて、友だちたちもすごく良い奴だし。ガールフレンドもカラッとした性格でしっかり者だしで、うらやましいだけの主人公でした。
 それに親友が「お前はずっとここにいるべきではない」とその才能を活かせ的なことを言いますが、主人公からしたら自分と親友たちとの間にそんな壁あったんだ? 親友ですらそう思ってたんだ? とか傷つかないのかな? とか思ってしまいました。
 そしてラストに主人公が選択するのも映画的には気持ちのいいものでカタルシスを得られて満足でしたが、実際はどうなんだろう? 就職先ではなく恋人のもとへ行くのが今度の人生で正しいのかは疑問でした。カウンセラーの言ってることは映画の中では正解に描かれてるので見てるあいだは気持ちの良いものでしが、見終わってみると首をかしげてしまいました。
 ほいで主人公は一体何に悩んでいたのかとかもボーっと見てたらよくわからなかったです。

 けれどそれでもやっぱり感動してしまって、メインの登場人物たちそれぞれに悩みがありぶつかってそこから再生していく姿を丁寧に描いていて面白かったです。

☆☆☆

鑑賞日:2014/08/18 Hulu

監督ガス・ヴァン・サント 
脚本マット・デイモン 
ベン・アフレック 
出演ロビン・ウィリアムズ 
マット・デイモン 
ベン・アフレック 
ミニ・ドライヴァー 
ステラン・スカルスゲールド 
ケイシー・アフレック 
コール・ハウザー 
タイトルとURLをコピーしました