映画【ゴジラ対メガロ】感想(ネタバレ):カオス展開とプロレス怪獣バトルに注目

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●こんなお話

 人類の核実験に怒った海底人が怪獣を地上に送り出して、ゴジラとかと戦う話。

●感想

 主人公たちは湖でのんびり遊んでいたけど、突然湖面が荒れだして、子どもが吸い込まれそうになる。すぐに大人のお兄さんたちがレスキューして無事だったけど、その後に湖の水が一気に枯れて、地割れまで起きるという異常事態。

 帰宅すると、家の中には強盗が侵入していて、主人公が研究開発していたロボット「ジェットジャガー」に関する資料が荒らされている。後輩がすぐさま強盗を追いかけて、意味ありげなカーチェイスが始まる。

 かつて滅びた海底文明の人間たちが、地上の核実験に怒って、怪獣メガロを目覚めさせようとしている。そしてそれを止めるには強力なロボットが必要だということで、ジェットジャガーを狙ってくる。主人公の家には再び海底人が現れ、今度は格闘の末に主人公たちが誘拐されてしまう。でもそこへ後輩がトラックを追跡して助けに来るという展開。

 主人公はジェットジャガーを超音波で操作できるようにしていて、それを使ってリモートでロボットを掌握。海底人たちはジェットジャガーを奪えなくなったので、代わりにガイガンを呼び寄せる。対抗するため、ジェットジャガーは怪獣島にゴジラを呼びに向かう。

 ジェットジャガーは手旗信号のような動きでゴジラにメッセージを送り、ゴジラが登場。そして、ゴジラ&ジェットジャガー対メガロ&ガイガンという怪獣タッグバトルがスタート。戦いは最終的にゴジラ側の勝利で決着。物語は、ジェットジャガーと主人公たちが「また人類が暴走したら戻ってくる」みたいなメッセージを残しておしまい。

 メガロのデザインはかっこよくて、カブトムシみたいなフォルムは魅力的だでした。ダムを決壊させるシーンもなかなかの迫力でした。でも、よかったのはそのへんだけで、あとはツッコミどころばかりが目に入ってきて、どうにも入り込めなかったです。

 主人公たちは大人2人と子ども1人なんだけど、子どもが「おにいちゃーん」って呼んでるからてっきり親子かと思ったら兄弟という設定だったのが地味にびっくりでした。海底人が盗聴器を仕掛けに来たのに、なぜか家の中をめちゃくちゃに荒らしているのも意味不明と感じたり。

 途中に入るカーチェイスも、妙に緩くて「これいる?」って気持ちになったり、海底人もかなりオマヌケに思えたり。1人はトラックの運転手に突き落とされ、もう1人はラジコン飛行機みたいなもので攻撃されて血だらけでもみあいになり、その後、飛んでいたメガロが岩に当たって潰されるという謎の展開に思えました。

 メガロも飛んだかと思えば地上に降りて、妙なジャンプで移動。ジェットジャガーは人間サイズから突然巨大化したかと思えば、また小さく戻ったり。ゴジラと握手までしているのもなんとも言えない気持ちになりました。

 後半20分以上続く怪獣バトルは、まさにプロレス。どこで戦ってるのか場所もよくわからず、ゴジラがドロップキックで空を飛んだシーンでは、虚無感を感じました。シリーズの中でも屈指の退屈さで、最後に歩き去るジェットジャガーの姿を見送る頃には、悲しい気持ちしか残っていなかったです。

☆☆

鑑賞日: 2016/12/08 Hulu 2025/06/11 Amazonプライム・ビデオ

監督福田純 
特殊技術中野昭慶 
脚本福田純 
原作関沢新一
出演佐々木勝彦 
川瀬裕之 
林ゆたか 
ロバート・ダンハム 
冨田浩太郎 
大月ウルフ 
中島元 
三上左京 
池田芙美夫 
森幹太 
ロルフ・ジェサップ 

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