●こんなお話
おじいちゃんが残した家に引っ越してきた家族がおじいちゃんが何か残していたらしいと探りを入れていくうちにゴーストが復活してバスターする話。
●感想
冒頭、アメリカの田舎を激走する車から飛び出す人影。ゴーストバスターズが使っていた機械を持って何かを待っているけど、失敗したらしいことが表現されます。このアバンタイトルが結構長くて台詞なしでしばらく続きますが、ここからして冗長に感じるツカミでした。
その後、お金がなくて家賃が払えず家を追い出されたお母さんたちと子どもたち。冒頭で亡くなったおじいちゃんの家に引っ越すことになる。そこから物知りで科学の天才的な主人公が学校に通って、ホラー映画のVHSを見せる教師やポッドキャスト配信をやる同級生と交流していったり、兄はバイトをすることにして、そこの同僚といい感じになる。そして家でおじいちゃんが残した家の中や山の中に何かあるぞと探りを入れて行ったり。
120分の映画でやっとゴーストが暴れ始めるのが、開始45分ほどとなかなかのスローペースでゴーストが暴れるアクションも街中を壊しながら車で走りながら捕まえようとするくだりもそれほど盛り上がることなく。お兄ちゃんはバイト仲間たちと山の中で何かゴーストみたいなのを見たりするだけ。コメデイ俳優のポール・ラッドさんもホラー映画を見せるというだけで面白さはなく、普通のおじさんでした。主人公が感情を表現できないというキャラクターなのでコメデイリリーフとして期待しましたが、あまりコメデイ映画としての側面が失われている印象でした。
謎解きの面白さ、少年少女の冒険ものとしてものんびりとしたもので面白さを感じられず。ラスト10分でいろいろ集合するくだりは盛り上がるものでしたが、それもそのタイミングで集合するのも集合のための集合という感じで、もう少し早く集まればいいのではないかと感じたり、あとは映像技術の進化を堪能できますが、CGキャストが当たり前に存在するというのも古い考えなのかもしれないですが戸惑うクライマックスで、それでいいのだろうかという感情のままエンドクレジットで、オリジナルの主題歌が流れると無条件で盛り上がれるものでしたが、120分間見てきた作風とはまるで合わず、陽気に終わっていきました。
テンポも悪くどんよりとした内容でかつアクションものとしてもコメディものとしても少年少女のジュブナイルものとしても中途半端に感じる1本でした。
☆☆
鑑賞日:2022/02/07 シネマサンシャイン平和島
監督 | ジェイソン・ライトマン |
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脚本 | ジェイソン・ライトマン |
ギル・キーナン | |
原作映画脚本 | ダン・エイクロイド |
ハロルド・ライミス |
出演 | ポール・ラッド |
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マッケンナ・グレイス | |
フィン・ウルフハード | |
キャリー・クーン | |
ローガン・キム | |
セレステ・オコナー |