映画【ジーン・ワルツ】感想(ネタバレ)

Gene Waltz
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●こんなお話

 産婦人科で頑張るお医者さんの話。

●感想

 主人公が何故、同僚の医者などから反発を受けても自分の目指す産科医療をしようとするのかがイマイチ伝わってきませんでした。そのため、神々しく描かれる出産にも冷めた目で見てしまいました。

 「当たり前に出産できるのではなく奇跡」というのは、とても面白く見ることができました。

 とはいえ、ストーリーの流れがチグハグすぎました。オープニングの大森南朋さんは、あんだけ時間をかけて描かれていたのに後半いなくなるという。一体、何の時間だったのか。
 白石美帆さんのエピソードも、短すぎて嵐のように去っていき何を感じることなく終了してしまうので浅く見えてしまいます。

 クライマックスでの、出産同時フィーバーには驚きました。みんながみんな、同じ日にしかもよりにもよって台風の日に生まれそうになるというのは展開が偶然すぎなのではないかと感じます。

 主人公の障害となる大学病院や母親の代理出産なんかも、主人公はこれといって焦らずピンチにならず乗り越えてしまうのもカタルシスを得られない原因だと思いました。

 せっかく不妊治療や高齢出産、体外受精など深いモチーフをもってきているのに深く描ききれていないような感じを受けて残念でした。

☆☆☆

鑑賞日:2011/09/03 DVD

監督大谷健太郎 
脚本林民夫 
原作海堂尊 
出演菅野美穂 
田辺誠一 
大森南朋 
南果歩 
白石美帆 
桐谷美玲 
須賀貴匡 
濱田マリ 
大杉漣 
西村雅彦 
片瀬那奈 
風吹ジュン 
浅丘ルリ子 
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