映画【銀嶺の果て】感想(ネタバレ)

Snow Trail
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●こんなお話

 銀行強盗の3悪人が雪深い山奥の逃走劇。

●感想

 新聞の輪転機が回って銀行強盗が逃走中という情報から始まるといういきなりの本筋からスタートで一気に掴まれるロケットスタート。右手を常に隠している男を怪しむ学生さんが何とか男の右手を見てやろうと頑張ったり、その旅館から逃走して、雪山での雪崩で1人が…。となって、スキーの跡を見つけての山小屋に避難するまでの前半部分はアクション映画としての逃走劇でノンストップで息つく暇もなくドキドキしながら見ることができました。

 そして、山小屋でそこの住人と交流するうちに犯人の1人は人間性を取り戻しもう1人と対立していく。雪山を超えるために山越えの達人を脅して山越えを実行するけど、犯人同士で対立していくのを山の大自然の中で映し出していく。画面がスペクタクルだけどお話はしっかりと人間ドラマを描いていて90分ノンストップで楽しむことができました。

 エンディングで主人公が汽車の窓から雪山を見上げるアップが見事でした。雪山のロングショットと人物のクローズアップ。

 そしてなんといっても三船敏郎さんのギラギラさが最高でした。古い作品なので途中ボケボケになっちゃったりしちゃうのが残念ですが、面白いアクション映画で傑作だと思いました。

☆☆☆☆☆

鑑賞日: 2016/01/08 DVD

演出谷口千吉 
脚本黒澤明 
出演志村喬 
三船敏郎 
小杉義男 
河野秋武 
若山セツ子 
高堂国典 
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