映画【マダム・フローレンス! 夢見るふたり】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 実際にいた音痴のソプラノ歌手がカーネギーホールで歌うために内縁の夫がお金に物を言わせてコンサートを開くまでの話。

●感想

 主人公はソプラノ歌手だけどおそろしい音痴だけど本人は気づかず、周りは気づいているけど、それを気づかせないようにしている内燃の夫というのを見せていきますが。主人公は周りから誰も理解されないけど、純粋に歌を歌うことを生きがいにしている。というのを理解はできずとも魅力的に描かないといけない映画だと思いますが、それが一切できていないため見ていてただ不快さだけが残る作品になってしまっていたと思います。 

 主人公のために奔走する夫がひたすら金に物をいわせて、奥さんが気持ちよく歌える状況を作っていくだけを見せられるだけの映画なので、これを見てどういう気持ちになればいいのかわからなかったです。資本主義って素晴らしいお金を稼げばなんでもできるんだ。ということだけはわかりました。 

 あとは内縁の夫が不倫相手といちゃつくのを結構長いこと描かれて、不倫相手の女性が「何で自分の家で私が隠れなきゃいけないの」と言って夫が「家賃を奥さんに払ってもらっているんだから」みたいな発言をしていて、単純に主人公のことを金づるにしか見ていないのかなとか、こういう描写を入れる意味って何だったのだろうかと疑問だらけの不倫のシークエンスが多かったです。 

 その後にカーネギーホールで1番人気の歌手みたいになるみたいなテロップが流れてましたが、なぜ人気なのか? というのを見終わって全くもって理解することができないままの120分でした。 

 そして、音痴って自分じゃ気づきそうだけど、気づかないものなんだと勉強になる映画でした。 

☆☆☆

鑑賞日: 2016/12/15  お台場シネマメディアージュ

監督スティーヴン・フリアーズ 
脚本ニコラス・マーティン 
出演メリル・ストリープ 
ヒュー・グラント

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