映画【フィッシュストーリー】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 地球に彗星がぶつかるってんで、もろもろある話。

●感想

 ヒットせずに時代に消えていった1つの曲。その曲を巡っていろんな時代の人たちが影響され、それが未来へと繋がっていく。
 全くバラバラの時代の人たちの物語が短編のように展開していくし、どれもが無茶苦茶な設定というか。彗星がやってきてもうすぐ地球が滅びる中、平然と話している人たちやら。シージャックされてる状況の中、「自分は正義の味方です」と落ち着いてる男だったり。ちょっとありえない展開が多くてついていけないという。

 いじめっこに何もできない大学生が山道でレイプされそうになっている女性がいるのを目撃しますが、その場所が山道のど真ん中という。そんな場所で襲うのかと、現に見つかってるし。フェリーで修学旅行から離れた女子高生。何故かはぐれたと号泣してます。高校生でそんなに泣くのかな? と。携帯で連絡とれないのかな? 別に日本だしはぐれても何とでもなるような気がしますが、何故か号泣。
 全く関係のない人たちだと思ってたのが実は繋がっているというのは面白い趣向でありますが、どんな設定でもいくらでもいじくれそうなもので。何でそうなったのか? というのをリアリティあるものにしてくれないと、何でもあり偶然で物語が展開しているように見えて盛り上がりにくかったです。
 特に退屈だったのは、後半のバンドが【フィッシュストーリー】の名前の由来とかをバーで語りますが、全部が台詞での説明のため恐ろしく退屈でした。しかも視覚的に動きのないバー。 
 
 バラバラな物語が1つに収束していく気持ちよさみたいなのを感じさせてくれないといけなくて、この物語は最後に繋がったところを見せてくれますが。「そうだったのか!」という驚きではなく「へえ」という感じ方しかできなかったです。それはやはりリアリティがなく危機感もなく地球滅亡でもお洒落な会話をして銃で撃たれても平気で自分の過去を語ったりという無茶苦茶な展開のせいだと思います。

 正義の味方の訓練が映画【ベストキッド】の訓練だったりしたのは笑えてよかったです。

☆☆

鑑賞日: 2010/03/06 DVD

監督中村義洋 
脚本林民夫 
原作伊坂幸太郎
出演中村有志 
伊藤淳史 
高良健吾 
渋川清彦 
江口のりこ 
山下敦弘 
向井康介 
和久井美里 
濱田岳 
滝藤賢一 
芦川誠 
山中崇 
波岡一喜 
上村聡 
上田耕一 
草村礼子 
森山未來 
石丸謙二郎 
恩田括 
中村朱美 
ジリ・ヴァンソン 
マノジュ・マントリ 
アルベルト・アルバカーキー 
モハメッド・リポン 
中村義洋 
多部未華子 
大森南朋 
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