映画【炎の少女チャーリー(2022)】感想(ネタバレ):親子の絆と炎の力が描くサスペンスアクション

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●こんなお話

 治験で特殊能力を手に入れた親から生まれた子どもが超能力を発揮して国家権力から追われる話。

●感想

 赤ちゃんが生まれ、両親はその存在を愛情深く見守っていた。しかし、ある日ベビーベッドが炎に包まれ、驚きと恐怖に顔をこわばらせる両親。その後、映像は過去の記録へと切り替わり、若かりし頃の両親が治験に参加していたことが明らかになっていく。

 父親は現在、カウンセラーとして患者の心に寄り添っているが、その裏で超能力を用いて心を操ることもあった。だが、この能力には代償が伴い、使用するたびに身体に負担がかかってしまう。娘のチャーリーは小学校でいじめを受け、怒りとともに内なる力が暴走しかける。やがて学校での爆破騒ぎがきっかけとなり、転校を余儀なくされる。

 両親は娘の能力をどう育てるべきかで口論になり、その最中に母親が娘の炎に巻き込まれて腕を負傷。父親は娘を連れ出し、身を潜めるが、政府の組織が送り込んだ刺客が母親を狙う。母親は念動力で応戦するものの、父と娘が戻ると、母は既に命を落としていた。怒りに燃えるチャーリーの力は爆発し、親子は逃避行を続けることになる。

 途中で立ち寄った老人の家では、寝たきりの妻と、その原因となった交通事故に罪悪感を抱く老人と出会う。チャーリーは心を読み取り、その背景を知るが、やがてニュースで自分たちが指名手配されていることを知った老人が警察へ通報。到着した警官たちは刺客の銃撃に巻き込まれ、命を落とす。

 父は娘を逃がすために捕まり、政府施設へ。チャーリーは能力を鍛え上げて単身で乗り込み、父を利用しようとする政府高官と対峙する。父との最後の会話の後、チャーリーは炎の力で高官を葬り、施設の職員たちも容赦なく倒していく。刺客と手を組んだチャーリーは、父を失いながらも施設を後にする。

 個人的には、現代の映像技術を駆使して炎による戦闘をさらに迫力満点に描く場面があれば、より熱量の高い作品になったと感じます。それでも、全編に漂うもやのかかったような映像美はとても印象的で、幻想的な雰囲気が心に残る一作でした。

☆☆☆

鑑賞日:2023/01/15 Amazonプライム・ビデオ

監督キース・トーマス 
原作スティーヴン・キング
出演ザック・エフロン 
ライアン・キーラ・アームストロング 
シドニー・レモン 
カートウッド・スミス 
ジョン・ビーズリー 
マイケル・グレイアイズ 
グロリア・ルーベン 
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