●こんなお話
太平洋戦争末期のレイテ島で、ひたすら人間の極限状態を描いていく話。
●感想
手足が飛び散り内臓がぶちまけられる描写はなかなかの凄惨さで見てるのが辛い映画でこれが見られるだけで戦争って怖い。という反戦映画だと思いました。
戦争映画に塚本監督色が散りばめられていて、高速で揺れるカメラワークに耳をつんざく爆音で圧倒されてしまいました。
主人公の兵隊がただ歩き続けていくロードムービーで、その中で主演の塚本晋也監督自身が痩せこけて目をぎょろぎょろさせて演じていて緊張感いっぱいで、リリー・フランキーさんがいつものようにひょうひょうとしたお芝居をしているのもよかったし、中村達也さんの伍長役もよかったです。
敗走兵たちの狂気の日常とそんな異常事態の中でも関係のない綺麗な景色。あの大自然の前で意味のない殺し合いをしていて、戦争は人間ではなくなってケダモノになっていってしまうということ。生き残ってから家人が目を疑う行動をしてしまって心に重度の傷を負ってしまう。
戦闘シーンも迫力あって、低予算とは思えない本当に怖い映画でした。
☆☆☆☆
鑑賞日: 2015/07/31 ユーロスペース 2017/06/10 NETFLIX
リンク
監督 | 塚本晋也 |
---|---|
脚本 | 塚本晋也 |
原作 | 大岡昇平 |
出演 | 塚本晋也 |
---|---|
リリー・フランキー | |
中村達也 | |
森優作 | |
中村優子 | |
山本浩司 |
コメント