ドラマ【フィアー・ザ・ウォーキング・デッド シーズン6】感想(ネタバレ):カルトと核が暴走する異色展開

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●こんなお話

 開拓者たちに組み込まれた主人公たちがバラバラに生活したりカルト集団と対立したりするシーズン。

●感想

 瀕死の重傷を負っていた主人公モーガンだったけれど、何者かによって命を救われて物語が再び動き出す。仲間たちはそれぞれ開拓者たちのグループに合流していて、そこでの生活を続けながら新たな役割を果たしていた。中にはバージニアに対して反抗的な態度をとったり、組織から抜け出そうとする者もいて、内部での対立や葛藤が描かれます。

 後半からは、刑務所を脱走した殺人犯が登場。なんとその男はカルト集団のリーダーとして核ミサイルを搭載した原子力潜水艦を手に入れ、世界の破滅を目論み始める。物語は彼の暴走を止めようとする主人公たちの奮闘へと展開していく。

 シリーズ全体では、1話ずつ主人公グループのメンバーに焦点を当て、それぞれの過去や心情に踏み込んだエピソードが続きます。ただ、どちらかというとサバイバルやアクションというより、キャラクターたちのカウンセリングのような会話劇がメインとなっていて、正直に言えば退屈に感じた回も多かったです。

 バージニアの妹ダコタの言動には終始モヤモヤさせられましたし、ストランドの裏切りのような行動にもフラストレーションがたまる展開が繰り返されました。キャラクターたちがあまりにも都合よく偶然再会する展開も多くて、「そんな偶然あるか?」と突っ込みたくなるシーンも目立ったり。

 最終話ではついに核爆弾が爆発するというクライマックスを迎えますが、真っ黒に焼け死んでしまう人がいる一方で、なぜか無傷で生き残る人もいてリアリティには疑問符。それでも、アメリカ制作らしい核兵器をただの大きな爆弾くらいに描くようなぶっ飛び具合は、逆に潔くて面白く感じてしまったり。

 作品全体としてはリアリティよりもキャラクター同士の関係性や心理描写に重きを置いていて、そこにハマれるかどうかで評価が分かれそうなシリーズでした。

☆☆☆

鑑賞日:2023/06/18 Amazonプライム・ビデオ 2023/09/26 Amazonプライム・ビデオ

監督マイケル・E・サトラゼミス
コールマン・ドミンゴ
脚本イアン・ゴールドバーグ
アンドリュー・チャンブリス
出演レニー・ジェームズ
アリシア・デブナム・キャリー
マギー・グレイス
コールマン・ドミンゴ
ジェナ・エルフマン
ダナイ・ガルシア
ギャレット・ディラハント
オースティン・アメリオ
ルーベン・ブラデス
メルセデス・マソーン
クリスティーン・エヴァンジェリスタ
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