映画【FAKE】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 佐村河内さんの引きこもり生活を撮影したドキュメンタリー。 

●感想

 単純に佐村河内さんの生活が面白くて、知らない人の家の中を覗いている興味の持続で見ることができました。ゴーストライター騒動を起こして、仕事もせずにずっと家にこもっている人を撮影していて、社会的に制裁された人がどういう気持ちなのか。また、彼を訪ねてくる人たちがいて、彼らとの会話だったり。奥さんとのやりとりだったり。 

 アメリカ人たちの合理的な質問でグイグイする様子とか笑えましたし、新垣さんにゲリラで会いに行くところとかは声出して笑いました。 

 佐村河内さんを肯定も否定もしないスタンスで撮影されていますが、新垣さんや佐村河内さんの騒動を暴いた記者さんとかこれを見ると悪く見えてしまいがちですが、彼らのコメントが一切ないので佐村河内さん側に立って見てしまう部分もありました。そのため、テレビ局の人たちも大人たちがぞろぞろきて、真面目に企画の説明をしているのに、いざ番組を見るとお笑いになっていて、それを真面目に見つめる佐村河内さんの表情を見るとマスコミ酷い。と思っちゃいますが、森監督が「佐村河内さんが出ていたら変わっていたかもしれない」とかが正しいと感じたりもしました。 

 結局、何のやる気もなかった佐村河内さんがやる気になるまでを描いていて、森監督が引きこもりを治すまでの記録の作品でした。そしてなぜ、森監督が佐村河内さんに信頼されて、この映画を作る許可を出したのかと、そっちのドキュメンタリーが見たくなる作品でした。

☆☆☆☆

鑑賞日: 2016/06/28 ユーロスペース

監督森達也
出演佐村河内守

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