映画【フェイス/オフ】感想(ネタバレ):顔交換サスペンス×激しい銃撃戦|ジョン・ウー監督のスリリングなアクション映画

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●こんなお話

 極悪人を追いかけて、やっとこさ捕まえたFBI捜査官だったけど。まだ爆弾を隠し持っているってんで、爆弾のありかを知ってる人物から聞き出すためにフェイスオフする話。

●感想

 物語は、主人公の親子がメリーゴーランドで楽しい時間を過ごしているところから始まる。だが、突然狙撃され、息子が命を落としてしまう。そこから6年後、主人公は犯人逮捕に固い決意を持って動いている。

 タレコミを受け、犯人が乗るセスナがある飛行場へ向かう主人公。犯人のセスナを追いかけ、離陸を妨害してから銃撃戦に突入。結果、犯人は死亡するが、犯人がどこかに爆弾を仕掛けた可能性が浮上。爆弾の場所を知るのは犯人の弟だけだが、弟は口を閉ざしている。

 そんな中、特殊班が主人公に接触し、死んだはずの犯人が実はこん睡状態で生きていることを告げる。主人公は犯人の顔に整形され、犯人になりすまして弟から爆弾の情報を聞き出す任務を負う。顔をすっかり犯人そっくりに変えられ、刑務所に収監される主人公。

 だが、そこへ主人公そっくりの犯人本人が目覚めて現れる。犯人は医者や特殊班のメンバーを殺害し、主人公の身分を乗っ取る。主人公の訴えは誰にも信じてもらえず、脱獄を決意。暴動を利用して刑務所から逃げ出す。

 脱獄後、犯罪者の仲間たちのアジトに身を寄せ、犯人の子どもとも初めて顔を合わせる。しかし犯人は警官たちを引き連れて銃撃戦をしかけ、仲間たちは次々に殺されてしまう。そんな中、主人公は辛くも逃げ延び、妻に接触。妻は主人公と犯人の血液型の違いから主人公の正体を信じる。

 追い詰められた犯人は妻と子どもを人質に取り、最終決戦へ。激しい銃撃戦とボートチェイス、そして直接の殴り合いの末に犯人は倒される。最後は医者の協力で再び顔の整形が行われ、家族は平穏を取り戻して物語はおしまい。

 冒頭から主人公と犯人の衝突を派手に見せ、ジョン・ウー監督らしい緊迫感あふれる銃撃戦が連続。顔を交換するという漫画のような荒唐無稽な設定ですが、主役2人の熱演が観る者を引き込まれました。科学的な説明はあえて省き、敵同士が入れ替わった環境に戸惑いながらも慣れていく様子や、失った家族との心の距離を描く点も魅力でした。

 最初の激しいアクションに比べてクライマックスのボートチェイスは少し物足りなさも感じてしまったりもしましたが、全体を通して多彩なガンアクションが詰め込まれた娯楽作品として十分に楽しめる映画でした。

☆☆☆☆

鑑賞日: 2015/01/20 Blu-ray 2023/11/23 Hulu

監督ジョン・ウー 
脚本マイク・ワーブ 
マイケル・コラーリー
出演ジョン・トラヴォルタ 
ニコラス・ケイジ 
ジョアン・アレン 
アレッサンドロ・ニヴォラ 
ジーナ・ガーション 
ドミニク・スウェイン 
ニック・カサヴェテス 
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