映画【エルフ~サンタの国からやってきた~】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 エルフの国で育てられた人間が、実の父親を見つけたので会いに行くけど、人間社会でのドタバタをしつつみんながクリスマスを信じる心を取り戻す話。

●感想

 1幕目でエルフの国が描かれますが、実在の人間とクレイアニメの共演やハリボテっぽい世界感が素敵でシュールで面白かったです。エルフの世界がなじめないと悩んでた主人公が実は自分は人間なんだと気づいて、実の父親に会いに行く。けど、人間社会ではエルフの常識は通じずにそこでのドタバタをコメディで描いていきます。他人を疑うことを知らずに無邪気に生きる主人公のウィル・フェレルさんが魅力いっぱいに主人公を演じててよかったです。そしてクリスマスを信じてなかった大衆が歌を歌ってサンタさんのエネルギーになって空を飛ぶというクライマックスは気持ちが暖かくなってよかったです。

 ただ、もうすれてしまった人間から見ると、道路のど真ん中を歩いたり回転扉で遊んだり家の木材を勝手に壊して新しい道具を作ったりと、ただただ迷惑な大人にしか見えなかったです。それに早口で永遠に喋り続ける主人公がただの躁状態の人間に見えて怖くなってしまいました。
 それに父親との和解がメインの展開ですが、父親以外の周りの人たちがしだいに主人公と心を打ち解けていって最後に父親と気持ちを通じ合うというのが流れだと思いますが、肝心の父親の気持ちの変化があっという間で何をきっかけに仕事をクビになってもいいから主人公に会いに行くという選択をしたのかがわからなかったです。

 とはいえ、主人公がいじめっ子に雪玉を高速でぶつけるシーンが笑えてよかったです。

☆☆☆

鑑賞日: 2015/12/22 NETFLIX

監督ジョン・ファヴロー 
脚本デヴィット・ベレンバウム 
出演ウィル・フェレル 
ジェームズ・カーン 
メアリー・スティーンバージェン 
ズーイー・デシャネル 
エドワード・アズナー 
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