映画【ヒトラー ~最期の12日間~】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 降伏直前のベルリンで立て籠もるヒトラーをはじめとするナチス上層部や戦闘に巻き込まれるベルリン市民たちの話。

●感想

 ドイツ人にとって敗戦直前のしかもヒトラーを描くということ自体が相当な重圧でそれを映像化しただけでもすごくて、その熱意が伝わってくる作品でした。

 ヒトラーという絶対的な人間が追いつめられていく中、彼に従う者、ひそかに逃げ出そうとする者などが描かれていきます。帝国が滅んでいく姿を見ることができました。
 ヒトラー自体の描かれ方もナチを称賛する描かれ方でもなく否定的でもなかったです。それどころかあまりに普通な人間で勉強不足な日本人からすると拍子抜けに近い人物像でした。

 それにあまり当時のナチスの上層部を知らない日本人から見ると、様々な人たちが出てきますが、誰が誰だかわからずドラマとして盛り上がりに欠ける構成でした。

 それに冒頭と終わりにこの映画の視点であるヒトラーの秘書が「ヒトラーは怪物でした」みたいな現代的な視点を入れてしまっているのが残念でした。徹底的に当時の状況だけで描いた方がよかったのではないかと個人的には思いました。

☆☆☆

鑑賞日: 2016/03/31 NETFLIX

監督オリヴァー・ヒルシュビーゲル 
脚本ベルント・アイヒンガー 
原作ヨアヒム・フェスト 
トラウドゥル・ユンゲ 
メリッサ・ミュラー 
出演ブルーノ・ガンツ 
アレクサンドラ・マリア・ララ 
コリンナ・ハルフォウフ 
ユリアーネ・ケーラー 
ハイノ・フェルチ 
クリスチャン・ベルケル 
トーマス・クレッチマン 

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