映画【ジャンゴ 繋がれざる者】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 黒人奴隷制が当然の時代にリベンジするガンマンたちの話。

 詳しいあらすじ解説はMIHOシネマさんの映画ブログにて

●感想

 アメリカの奴隷制度の残酷さを描いていて、格闘専用の黒人がいてお互い殺しあわせたり犬に食い殺されたりと見るに堪えない描写があって。しっかりとアメリカの暗部を描いていて教育的に良い映画だと思いました。白人だけが悪いのではなく、サミュエル・L・ジャクソン演じる黒人さんが白人に従うという人も大勢いたんだなと勉強になりました。レオナルド・ディカプリオが話している後ろで、大げさに頷いたり目を見開いたりしているお芝居が笑えるものでよかったです。

 前半はドイツ人賞金稼ぎが、狙っている一味の顔を知っている黒人奴隷のジャンゴを連れて旅をするバディ・ムービーとなっていて。特にこのドイツ人が、街の保安官をいきなり射殺して、何をするのかと思いきや。自分の身分を明かし、正式に賞金首を討ち取っていることを宣言したりするところはとても面白かったです。そして、この賞金稼ぎの影に隠れがちになりそうですが、ジャンゴの魅力も失われていないのが凄いです。怒りをエネルギーにしていつ爆発するのかという緊張感。

 ジャンゴのガンマンとしての成長物語の前半でしたが、レオナルド・ディカプリオ演じる富豪のもとにジャンゴの奥さんがいるとわかってから。富豪のもとに身分を偽り、何とか奥さんを奪おうとする流れから、この監督さんらしいシークエンス自体は少ないのに1つのシーンが恐ろしく長いというものになって、ひたすら退屈でした。骨格の話に何の意味があるのか? 

 そしてスローを多用したアクションシーンが、ただでさえ体感時間が長いのにいたずらに長く感じるという。ただ撃った撃たれた。というガンファイトは何の面白味もないです。

 そして1番の問題は、主人公のジャンゴを助けることとなるドイツ人が何を考えているのかがわからないことでした。賞金稼ぎですから、お金を1番に考えてるのかと思いきやそうでもなく、奴隷であったジャンゴをひたすら見守り味方となる。何故、その行動をするのか? 「自分には責任がある」と言ってましたが、一体その信念はどこから来るのか? 少しでも背景を描いてほしかったです。
 そのため、「我慢できなかった」という台詞が全く感動的でなく。何であの行動をとったのかわからない。最初は金しか目当てではなかったのに、ジャンゴとの出会いによって変化して、金ではなく友情が芽生えてからの「我慢できなかった」と友だちのために銃を撃つ。という行動だったら感動できると思うのに。ただ、かっこつけて喋るおじさんにしか見えなかったです。

 アメリカの歴史を見られるのは勉強になりましたが、エンタメとしてはグズグズで盛り上がりに欠ける映画で残念でした。

☆☆☆

鑑賞日: 2014/03/16 Blu-ray

監督クエンティン・タランティーノ 
脚本クエンティン・タランティーノ 
出演レオナルド・ディカプリオ 
ジェイミー・フォックス 
クリストフ・ヴァルツ 
ケリー・ワシントン 
サミュエル・L・ジャクソン 
ウォルトン・ゴギンズ 
デニス・クリストファー 
ジェームズ・レマー 
フランコ・ネロ

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