ドラマ【DEVILMAN crybaby】感想(ネタバレ):衝撃と切なさが胸を打つ!湯浅監督の映像美と狂気が融合した傑作アニメ

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●こんなお話

 心は人間のまま身体は悪魔になってしまってデビルマンとなった主人公が地獄巡りをする話。 

●感想

 原作やアニメの予備知識がない状態で観たにもかかわらず、その衝撃的な展開に心を大きく揺さぶられるアニメーションでした。特に中盤から後半にかけての展開は重く、観終わった後にしばらく落ち込んでしまうような感情を呼び起こされます。

 湯浅政明監督ならではの独特なアニメーションスタイルが全編にわたって貫かれていて、動きや構図の自由さに加え、暴力的な描写やセクシャルな表現も遠慮なく描かれています。その刺激的な映像にドキドキしながらも、映像そのものに惹きつけられてしまう力がありました。

 最初は「デーモンを倒す正義のヒーローものかな」と思って観ていたが、物語が進むにつれて人間側の倫理観や行動がどんどん崩壊していき、想像以上にヘビーで容赦ない展開が待っていました。守るべきはずの人間たちが凶暴性をむき出しにしていく描写は、本当に見ていてつらかったです。

 ただ、それでも最後まで観られたのは、主人公をはじめとするキャラクターたちの魅力が非常に強く、彼らの葛藤や成長がしっかりと描かれていたからこそ。感情的な引き込みがあり、視聴者としても彼らと一緒に苦しみ、悩み、痛みを感じる体験ができました。

 全10話という短さの中に、これでもかというほど濃密な物語と演出が詰め込まれていて、最後まで一気に引き込まれたアニメーションでした。

☆☆☆☆

鑑賞日: 2018/05/13 NETFLIX

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