映画【刑事物語】感想(ネタバレ)

●こんなお話

　売春婦連続殺人を解決しようとカンフーの達人刑事が解決する話。

●感想

　静岡の警察の人たちのやる気のなさのやりとりが、笑えるもので面白かったです。詐欺師の西田敏行さんと武田鉄矢さんが話すだけで、笑えて素晴らしかったです。楽しんで２人が演じてるのがわかります。

　開始40分すぎるまで主人公がドジばかりで優しいだけの刑事ですが、銀行強盗事件で突然に『ハイィー！』の気合いと共に犯人をやっつけるアクションは、武田鉄矢さんのスマートな動きと、迫力あるカット割でカッコよかったです。周囲が主人公をなめてたと思ったら…な展開が盛り上がります。

　ただ、ストーリー展開は退屈で、派手さもなく、結構な偶然の出会いとかによって新情報が入って。次の流れに行く感じだったのが古さを感じました。 カタキの組織の背景も何だかよくわからず、なぜクリーニング会社が人さらいをしていてるのとか、今ひとつ、行動の理由がわからないところなんかもありました。 ヒロインに付きまとう田中邦衛さんとかのラストにわかる正体も唐突すぎる気がしました。

　主人公がヒロインを張り込んで彼女がいかに主人公のために行動しているのとかはストーカーちっくですが自分の知らないところで自分のために行動しているというのがわかるのとかは感動してしまいます。

　なんやかんやでクライマックスでハンガーヌンチャクを披露するところはテンションあがりますし。エンディングで夕日野中、流れる吉田拓郎さんの歌も泣ける映画でした。

☆☆☆

鑑賞日: 2009/03/17　DVD　2021/01/04　U-NEXT