映画【DEATH NOTE デスノート the Last name】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 デスノートの持ち主が人殺せるぞってんで、騒然とした世の中で「第2のキラ」を名乗る新たなデスノート所持者が現れて、キラと名探偵Lが腹の探り合いをする話。

●感想

 相変わらず、主人公のライトもライトを怪しむLも超能力者なのかな? ってくらい先読みができるのが凄いです。デスノートのルールも次から次に新しいものが加わって、もはや覚えきれなかったです。
 新たなデスノート保持者がキラの信奉者でキラと協力関係になるところから話が動き始める後篇。ライトは表向きでは、捜査本部の中でLと一緒に事件解決をしようとして、実はLを殺害しようとする。
 テレビ局は視聴率目当てに過激な報道を繰り返す。ってもいくらなんでも目の前で亡くなった人をそのまま画面に映すのかな? と驚きました。

 140分と長い映画ですが、ポンポンとLが事件の解決に向けて動いてくれるので退屈はあまり感じなかったです。アイドルのミサミサを会ってすぐに怪しいと監禁してしまうなんて国家権力の恐ろしさったらないです。
 デスノートを巡って記憶喪失になったりしますが、それもLは「何か変わりましたね」と見抜いちゃいます。

 謎解きや登場人物の考えを全部セリフで説明してしまうものも原作がそうなのかもしれませんが、映画になるとみんな棒立ちで延々と喋りはじめるのとかグッタリしてしまいました。
 ライトとLの戦い。ありえないことが起こってるので、それをどうやって解決するのかなと期待させる作りだったのは最後まで興味深く見ることができました。けどありえない解決方法にしか見えないので、何でもありな世界で謎解きのカタルシスは少なかったです。
 そしてやっぱり顔を真っ赤にして叫ぶ藤原竜也さんの蜷川幸雄さん直伝のお芝居は炸裂してるのもさすがでした。

 犯罪者なら殺してもいいのか? それとも法律を順守するべきなのか? という葛藤は面白くて、それの答えみたいなのを期待してましたが、結局誰の主張の落としどころもうやむやにされてしまったのが残念でした。
 デスノートって一体何冊あるんだろう? 死神ってデスノートの持ち主にそんな簡単に感情移入しちゃって大変だな、と思う映画でした。

☆☆☆

鑑賞日:2014/05/21 DVD

監督金子修介 
脚本大石哲也 
金子修介 
原作大場つぐみ 
小畑健 
出演藤原竜也 
松山ケンイチ 
戸田恵梨香 
片瀬那奈 
マギー 
上原さくら 
津川雅彦 
青山草太 
中村育二 
前田愛 
板尾創路 
五大路子 
満島ひかり 
中村獅童 
ピーター 
藤村俊二 
鹿賀丈史 
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