●こんなお話
相変わらずおしゃべりなヒーローが家族を作っていく話。
●感想
愛するヴァネッサと穏やかな日々を送っていたウェイド・ウィルソン、通称デッドプール。しかしある日、過去に恨みを持つギャングから報復を受け、ヴァネッサは命を奪われてしまう。心を失ったウェイドは自ら命を絶とうと繰り返すが叶わず、コロッサスによってX-MENの屋敷へ連れ戻される。そこで出会ったのは、炎を操る能力を持つ少年ラッセル。彼は施設で虐待を受け暴走しており、ウェイドは止めようとするが失敗し、共にミュータント収容施設へ収監される。
そこへ未来からやってきたサイボーグ戦士ケーブルが襲撃する。彼の目的はラッセルの抹殺。理由は、未来でラッセルが大量殺人を犯す存在になるからだ。圧倒的な戦闘力を誇るケーブルに追い詰められながらも、ウェイドは「ラッセルを守る」と決意。彼を救い出すため、傭兵チーム「Xフォース」を結成する。しかしパラシュート降下作戦はほぼ全員が着地即死という衝撃の展開となり、唯一生き残ったのは幸運を操るドミノだった。
列車で輸送されるラッセルの奪還作戦を試みるも、ラッセルはウェイドの助言を拒否。同じく収監されていた怪力ミュータント・ジャガーノートと手を組み、虐待していた施設長への復讐に向かう。ジャガーノートは刑務所を破壊し、街は混乱に包まれる。ウェイドはコロッサス、ネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッド、ドミノらと再びチームを組み、ラッセルを止めるため施設へ突入。ケーブルも加わり、ジャガーノートにはコロッサスが立ちはだかる。
ウェイドはラッセルの前に立ち、「君はそんな人間じゃない」と必死に説得。だがラッセルは初めての殺人を目前にしており、ケーブルが放った銃弾が彼を仕留めようとする瞬間、ウェイドはその身を盾にして受け止める。その犠牲に心を動かされたラッセルは復讐をやめ、未来は変わる。ケーブルは本来の時代へ戻る代わりに、タイムトラベル装置の最後のエネルギーを使って時間を少し巻き戻し、ウェイドを救うことを選択。物語は、仲間たちと共に家へ帰る姿で締めくくられる。
セリフの応酬が非常に多く、テンポの速いギャグが途切れることなく続くため、字幕を追い続けるのがなかなか大変でした。次々と放たれるジョークについていくのに必死で、後半は読むのも少し疲れてしまいました。
一方でアクション面は非常に魅力的で、特に未来から来た戦士ケーブルの武器のギミックは格好よかったです。また、幸運を操るドミノが爆発や破壊の中でも不思議と無傷で進んでいく描写は、映像の見せ方として非常に面白く感じました。 加えて、ライアン・レイノルズの実人生を重ねたデッドプールというキャラクター像がさらに際立ち、主人公の人間味や感情の深さが強く印象に残る2作目でした。
☆☆☆
鑑賞日: 2018/06/13 TOHOシネマズ日比谷 2018/12/14 Blu-ray 2025/08/13 Disney+
監督 | デヴィッド・リーチ |
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脚本 | レット・リース |
ポール・ワーニック | |
ライアン・レイノルズ |
出演 | ライアン・レイノルズ |
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ジョシュ・ブローリン | |
モリーナ・バッカリン | |
ジュリアン・デニソン | |
ザジ・ビーツ | |
T・J・ミラー | |
ブリアナ・ヒルデブランド | |
ジャック・ケーシー | |
忽那汐里 |
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