映画【CURE キュア】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 猟奇殺人を追いかける刑事と謎の男の攻防の話。

●感想

 同じ手口の殺人が起こるけど、全部違う犯人はすぐ捕まるけど殺人を犯すような人ではなく記憶があいまいになっている。
 事件を追いかける刑事が謎の男を捕まえて対峙していく……。という話ですが。

 映画にはほとんど音楽がなく、生活音が印象的に流れてそれが不気味な雰囲気を出していて凄いです。殺風景な病院や固定カメラで距離が離れた人物配置など、見ていて不思議な気持ちになってしまう空気感の作り方が最高です。
 幽霊も怪物も出てこないのに、何かがいるような感覚の映画。それだけでも素晴らしいことで見る価値のある映画でした。
 主人公の刑事の奥さんが空の洗濯機を回している。それだけでホラーを見てる感覚になります。

 雰囲気は上質なホラーですが、話の展開自体は萩原聖人さん演じる謎の男が海岸に登場して、ここの初登場シーンの素晴らしいこと。この謎の男を追及する会話劇。
 この男が何回も同じ質問を繰り返して、役所広司さん演じる刑事がイライラするのも納得なイライラキャラクターでした。
 謎の男は人間の奥深くに存在する憎悪みたいなものを引き出させ殺人を起こしてしまうという。

 主人公の刑事が謎の男と対峙して自分の妻にたいしての不満をぶちまけるシーンから主人公がおかしくなっていったと思います。
 意味深なカットなんかがさしこまれ、どこからが妄想なのかなんなのかがわかりにくくなります。
 面白かったのは、クリーニング屋に預けたけど店員はもらってないとやりとりするシーン。ここで主人公が店員のどちらかが記憶がおかしくなっていることがわかります。

 そして、謎の男に対しての主人公の行動。ここでの拳銃の音と光が謎の男のライターであり水であるのだと思いました。
 最後のファミレスで主人公が伝道者になったのだとボクは思いました。その後の店員さんの行動の怖さ。

 明確な答えを出さないままのエンドクレジットで謎だらけの映画ですが、抜群の雰囲気とストーリー展開で魅せてくれる映画で最高でした。

☆☆☆☆

鑑賞日: 2013/03/12 Hulu

監督黒沢清 
脚本黒沢清 
出演役所広司 
萩原聖人 
うじきつよし 
中川安奈 
洞口依子 
戸田昌宏 
でんでん 
螢雪次朗 
大鷹明良 
大杉漣 
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