映画【コンゴ】感想(ネタバレ):ジャングルと幻のダイヤモンドを追う冒険

congo
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●こんなお話

 アフリカの奥地でバイオレンスなゴリラに襲われる話。

詳細ネタバレあらすじ

 トラヴィコム社の社員チャールズ・トラヴィスとジェフリー・ウィームズは、コンゴの火山地帯で青いダイヤモンドを探している。チャールズは衛星通信でトラヴィコム本社のカレン・ロスに連絡し、7つある火山の一つでダイヤモンドを発見したことを伝える。さらに、ダイヤモンドを使ったレーザーの実験に成功したことも報告する。ジェフリーがダイヤモンドの鉱脈を調べるため洞窟へ入ると、何者かに襲われる。チャールズの前にはジェフリーの目が投げ出され、その後チャールズも襲われる。本社ではチャールズから送られてきた映像を受信するが、映像には破壊されたキャンプと死亡した隊員たちが映り、最後に大型の類人猿のような生物がカメラを破壊する。

 トラヴィコム社長R・B・トラヴィスはチャールズの父親であり、ダイヤモンドを利用したレーザー技術の開発を進めていた。トラヴィスは元CIA職員のカレン・ロスにコンゴへ向かうよう指示し、チャールズの捜索とダイヤモンド鉱山の調査を依頼する。カレンはチャールズの捜索を条件に遠征隊へ加わる。

 一方、霊長類学者ピーター・エリオットと助手のリチャードは、ゴリラのエイミーに手話を教えていた。エイミーは手話によって人間と意思疎通ができ、手の動きを音声に変換する装置を使っていた。エイミーは「目」の形をした絵を繰り返し描いており、ピーターはエイミーをアフリカへ戻す計画を立てる。大学から遠征費用を得られなかったため、探検家ヘルカマー・ホモルカから資金提供を受けることになる。カレンもチャールズを捜索するため遠征隊に加わる。

 一行はアフリカへ到着し、現地のガイドであるモンロー・ケリーと合流する。国境付近で軍に拘束されるが、金銭を渡して通過する。モンローは、ホモルカが以前から幻の都市ズィンジを探していたことを明かす。ホモルカはジンジにダイヤモンド鉱山があると考えており、エイミーが描く「目」の形とジンジの紋章が一致していることも判明する。

 一行がコンゴへ向かう途中、搭乗していた航空機がザイール軍に撃墜される。カレン、ピーター、モンロー、ホモルカ、エイミーたちはパラシュートで脱出し、ジャングルへ降下する。地上で行動を始めた一行は、現地の人々からトラヴィコムの服を着た白人男性が倒れている場所へ案内される。

 倒れていたのはチャールズの調査隊に所属していたボブ・ドリスコルだった。ボブは生存していたが負傷しており、エイミーの姿を見た後に死亡する。

 一行は川をボートで進み、コンゴ奥地へ向かう。その途中でカバの群れに襲われる。さらに別の航空機が上空を飛行しているところを目撃するが、その航空機もザイール軍によって撃墜され、ジャングルへ墜落する。

 一行はエイミーの行動を追って進み、火山の近くでズィンジの遺跡を発見する。カレン、ピーター、モンロー、ホモルカ、ポーターのカヘガらは遺跡の内部を調査する。遺跡には「目」の形をした文字が繰り返し刻まれている。

 外で待機していたリチャードが負傷した状態で遺跡へ逃げ込んでくる。その直後、灰色のゴリラが現れてリチャードを襲う。リチャードは死亡し、灰色のゴリラはポーターの切断された頭部を一行の前へ投げる。別の灰色のゴリラもモンローを襲うが、カヘガが銃で追い払う。

 夜になると一行はキャンプを設営する。灰色のゴリラの群れがキャンプを襲撃するが、カレンが設置した自動機関銃が作動し、ゴリラを撃退する。ホモルカは遺跡の文字を調べ、「我々はあなたたちを見ている」という意味であることを確認する。

 翌朝、エイミー、ホモルカ、一部のポーターがいなくなっていることが判明する。カレン、ピーター、モンローたちは遺跡の内部へ進み、ホモルカを発見する。ホモルカはズィンジのダイヤモンド鉱山を発見しており、鉱山内には大量のダイヤモンドが存在していた。

 ホモルカがダイヤモンドを集め始めると、灰色のゴリラの群れが現れる。ゴリラたちはホモルカを襲い、ホモルカは死亡する。カレン、ピーター、モンロー、カヘガたちは銃でゴリラを攻撃する。

 鉱山の奥でカレンとピーターはジェフリーとチャールズの遺体を発見する。チャールズは青いダイヤモンドを手にした状態で死亡していた。カヘガたちが銃撃を続けるが弾薬がなくなり、ポーターたちは灰色のゴリラに襲われる。灰色のゴリラはピーターにも襲いかかり、ピーターを引きずっていく。

 そこへエイミーが現れ、灰色のゴリラからピーターを守る。カレンはチャールズが持っていた青いダイヤモンドをレーザー装置に取り付ける。レーザーを灰色のゴリラへ向けて発射し、ゴリラを倒す。

 その直後、火山が噴火する。溶岩が鉱山へ流れ込み、ジンジの遺跡が崩壊していく。カレン、ピーター、モンローは鉱山から脱出する。

 脱出したカレンはトラヴィスと衛星通信で連絡を取る。カレンはチャールズが死亡したことと、ダイヤモンド鉱山を発見したことを伝える。トラヴィスはダイヤモンドを確保したか確認する。カレンはレーザー装置に衛星の情報を入力し、トラヴィコムの衛星へ向けてレーザーを発射する。レーザーによって衛星は破壊される。

 その後、カレン、ピーター、モンローは墜落した航空機から熱気球を回収する。ピーターはエイミーと再会する。エイミーはピーターに花を渡し、その後、野生のゴリラの群れのもとへ向かう。ピーターはエイミーを追わず、その場から見送る。

 カレン、ピーター、モンローは熱気球に乗り込み、カレンはピーターに残ったダイヤモンドを捨てるよう頼み、ピーターはダイヤモンドをジャングルへ投げ捨てる。熱気球がジャングルの上空へ移動する中、エイミーは地上から熱気球を見送る。その後、エイミーは野生のゴリラの群れとともにジャングルへ戻っていっておしまい。

●感想

 ジャングルの奥地へ向かう探検隊を描いたアドベンチャー映画で、登場人物たちはそれぞれ異なる目的を持っており、消息を絶った調査隊を探すカレン、ダイヤモンド鉱山を探すホモルカ、そして手話を使うゴリラのエイミーを故郷へ戻そうとするピーターたちが同じ遠征隊に加わります。さらにコンゴの政情や軍の存在も物語に絡み、単純にジャングルを進んでいくだけでは終わらない展開になっています。

 冒頭では、チャールズとジェフリーがダイヤモンドを発見した直後に襲撃され、二人の調査隊が消息を絶ちます。そこからカレンたちの捜索が始まり、ピーターとエイミーの物語も加わっていきます。最初から複数の目的が提示されるため、物語の中心がどこにあるのかを追いながら見る構成になっています。

 アフリカへ入ってからは、軍による航空機の撃墜、ジャングルでの移動、カバの襲撃、現地の人々との遭遇など、次々と出来事が起こります。目的地へ近づくにつれてチャールズたちの消息にもつながっていき、最終的にはエイミーが描いていた「目」の紋章と幻の都市ジンジが結びついていきます。

 ズィンジに到着してからは、灰色のゴリラが登場します。人間の調査隊を襲うゴリラが遺跡の周囲に現れ、リチャードやホモルカたちが次々と襲われます。特に自動機関銃でゴリラの群れを迎え撃つ場面は、本作のアドベンチャー要素が強く出たシーンです。

 後半では、ズィンジの奥に大量のダイヤモンドが眠る鉱山が見つかります。ホモルカがダイヤモンドを手に入れようとしたところでゴリラに襲われ、さらにチャールズとジェフリーの遺体も発見されます。ここからダイヤモンドをめぐる展開とゴリラとの戦いが重なり、最後には火山の噴火まで発生します。

 一方で、エイミーの物語はダイヤモンドとは別の方向へ進みます。ピーターはエイミーを人間の世界へ連れ戻すのではなく、最後には野生のゴリラの群れへ戻します。人間の言葉を理解するゴリラを中心人物として置きながら、最後はエイミーが自然の中へ戻っていく構成になっているところが印象に残りました。

 映像面では、コンゴのジャングル、古代遺跡、ダイヤモンド鉱山、灰色のゴリラ、火山の噴火と、アドベンチャー映画らしい舞台や場面が次々に登場します。1990年代の作品ということもあり、現在のCGとは違った質感のゴリラの表現も含めて、当時の大型娯楽映画らしい作りを楽しめます。

 登場人物それぞれの目的が途中で交差するため、物語には多くの要素が盛り込まれていて。ダイヤモンドを追う企業、幻の都市を探す探検家、行方不明者を捜索するカレン、エイミーをアフリカへ戻そうとするピーターという複数の軸があり、それらがズィンジの遺跡とダイヤモンド鉱山で一つになっていきます。

 個人的には、後半のズィンジ遺跡からダイヤモンド鉱山へ進んでいく展開が、本作の見どころだと感じました。遺跡の内部に入り、ダイヤモンドを発見し、灰色のゴリラに襲われ、さらに火山の噴火によって脱出するという流れは、アドベンチャー映画として分かりやすく楽しめます。

 そして最後に残るのが、エイミーをどうするのかという問題です。ピーターはエイミーを人間の世界へ連れて帰らず、野生のゴリラたちのもとへ戻します。ダイヤモンドを追い続けた人々の物語と、故郷へ戻るエイミーの物語が対照的に描かれており、冒険の目的がそれぞれ異なっていたことが最後まで残る作品でした。

☆☆☆

鑑賞日:2012/03/25 DVD 2026/08/28 Amazonプライム・ビデオ

監督フランク・マーシャル 
脚本ジョン・パトリック・シャンレイ 
原作マイケル・クライトン 
出演ディラン・ウォルシュ 
ローラ・リニー 
アーニー・ハドソン 
ティム・カリー 
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