●こんなお話
ハイテクのバディ人形がどんどん狂暴化していく話。
●感想
AI搭載の人形が販売されて人気の中、ベトナムの製造工場で人形を作っている人が上司に怒られた腹いせにプログラムを書き換えて自殺。
アメリカのおもちゃ販売店で働いている主人公の母親、いろんなお客さんのクレーム対応とかをしていて、その中に「目が赤いから返品」ということになって、返品された人形はどうなるのかと上司に問い合わせて無理やりもらってしまう。
主人公にチャッキー人形をプレゼントして主人公と親友になっていくチャッキー人形。同じアパートの刑事さんと知り合いになったり、近所の子どもと友達になってチャッキーと一緒にホラー映画とかを見てチャッキー、みんなが殺人を喜ぶということを学ぶ。飼い猫が主人公を傷つけたのでチャッキーが猫を殺害してびっくり。さらに母親の恋人が主人公を脅したのでチャッキーが恋人の家まで追いかけて殺害。
主人公の部屋に母親の恋人の顔が置かれていて主人公、友達を呼んで死人の顔をどうにかしようということで隠そうとするけど、母親にバレそうになって刑事の家に隠したり。チャッキーを捨てるけど、アパートの清掃人が拾ってアパートの地下で直しちゃって、チャッキーに殺される清掃人。
刑事の家で刑事の母親が主人公のことを親友と言ってたのを聞いて、刑事の母親が自動運転で友達の元まで向かったらチャッキーに襲われる。刑事は主人公が容疑者だということで追いかける。チャッキー人形が友達のもとにいて、それがもとのチャッキー人形だと気づく主人公だけど、友達と喧嘩になったり。
チャッキー人形の新モデルが発売されるのでおもちゃ店がにぎわっていて主人公たちもやってきて、そこにチャッキー人形が襲撃して集まった人たちパニック。主人公の母親が人質にとられて主人公1人で立ち向かって、刑事が撃ったり母親がチャッキー人形にとどめを刺しておしまい。
冒頭から登場する人形の顔のデザインのセンスの悪さが最高で、どうしてこの映画の世界で人気あるのか謎すぎて、だんだん怖い表情になっていくとかではなく、最初から不気味な表情で面白かったです。そのほかにも人形のチャッキーが殺人の描写も楽しい殺人がいっぱいでよかったです。「死霊のはらわた」的な顔面の表皮の扱いとかもよこあったです。クライマックスとかはもう無茶苦茶で作っている人たちも楽しんで撮影しているんだろうなというのが伝わってくる微笑ましい虐殺シーンでした。冒頭でベトナムのクビになったプログラマーがやけになってプログラミングを変えて狂暴化するという流れもセキュリティがゆるゆるなところも笑えて面白かったです。そもそも「暴力性を解除」みたいな設定って必要なのかというツッコミが楽しかったです。
ただAIのバグみたいな形で人形がだんだんと暴走していくとかの流れなので、序盤はあんまり動きがないのが退屈でした。それに主人公の少年も明らかに人形がおかしいとなっているのに手放さないとか問題があったら全部団地のゴミ箱に投げ捨てるというだけなのとか、あとは単純にアクションシーンとかが見にくい編集が多くてアクションとして盛り上がらないのでクライマックスの対決とかもイマイチに感じてしまいました。気持ちの流れもわかりにくく、主人公の少年が人形が襲ってくると暴れまわって、お母さんが信じてくれないとなった次のシーンで普通にお母さんの職場のモールにいたりとよくわからない場面もあったりして乗り切れなかったです。
とはいえ、主人公たちが口ずさむ歌が頭から離れない映画でした。
☆☆☆
鑑賞日:2019/07/22 TOHOシネマズ日比谷 2024/12/09 Amazonプライム・ビデオ
監督 | ラース・クレヴバーグ |
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脚本 | タイラー・バートン・スミス |
出演 | オーブリー・プラザ |
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ガブリエル・ベイトマン | |
ブライアン・タイリー・ヘンリー | |
ビアトリス・キットソン | |
出演(声) | マーク・ハミル |
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