●こんなお話
犯罪増加にともないロボットが警官になって犯罪の抑止力になるという【ロボコップ】みたいな世界で、自我を持ったロボットが成長していって意識を飛ばす【攻殻機動隊】みたいなことになっていく話。
●感想
学者さんとかのインタビュー映像に昼間の南アフリカの空撮とこの監督さんの【第9地区】と似たような世界観で始まって、監督独特の画面のルックがよかったです。
真昼間の中をCGのキャラクターがリアルに動くのは相変わらずすごかったです。そして人間以外の目を通して、人間の残酷性や愛情を見せてくれるのもよかったです。
特に前半のチャッピーがまだ子どもだけど、育ての親のギャングに街に捨てられてボロボロになっていくところなんかはロボットであるチャッピーが可哀そうに見えてきて泣きそうになりました。
クライマックスで善人も悪人も全員集合で銃撃戦というのも盛り上がる構図でよかったです。
ただ後半の展開が雑に見えてしまって残念でした。主人公のエンジニアが務める会社なんて警備がユルユルで主人公たちとカタキ役のエンジニアしかいないのかな? ってくらい出入り自由で厳重なカードとか盗み放題だし、育ての親であるギャングがクライマックスでいきなり自己犠牲の精神を発揮したりして、いきなりの新庄の変化に戸惑いました。
創造者である主人公のエンジニアも魅力がないのもいただけないし、「意識」はわからない。と言っていたのに、後半になるにつれてノートパソコンで簡単に移送できるというのも話の展開早すぎて笑いそうになりました。
そして育ての親であるニンジャというキャラクターの着ている服にも日本人として笑いそうになってしまって入り込めないという。
とはいえ、監督さんが好きなものを詰め込みましたな世界観は見てて面白いし、チャッピーがかわいく見えて感情移入してみることができて面白かったです。
そしてニンジャ役が本当にニンジャという役者さんで、主題歌も「ニンジャ!」って歌っていて、いったいあの人何者なんだと気になってしまう映画でした。
☆☆☆
鑑賞日: 2015/05/24 TOHOシネマズ南大沢 2017/05/20 NETFLIX
監督 | ニール・ブロムカンプ |
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脚本 | ニール・ブロムカンプ |
テリー・タッチェル |
出演 | シャールト・コプリー |
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デーヴ・パテール | |
ニンジャ | |
ヨーランディ・ヴィザー | |
ホセ・パブロ・カンティージョ | |
ヒュー・ジャックマン | |
シガニー・ウィーバー |
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