映画【逆強盗】感想(ネタバレ):天才リーダーと個性派チームが仕掛ける銀行強盗!予想外のどんでん返しが連続!

Breaking and Re-entering
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●こんなお話

 強盗チームが騙されてピンチになって奪った金を元の場所に戻そうとする話。

●感想

 とある銀行に忍び込むプロフェッショナルチームが物語の中心。チームのリーダーは戦略家で、出来事を瞬時に予測し、その予測通りに行動することで状況を好転させる才能を持っています。チームには、彼の娘であり変装の名人、話好きなハッカー、そして力仕事を担う腕力担当のメンバーが揃っています。彼らのターゲットは、仮想通貨で巨額の富を築いた新進気鋭の銀行オーナーが所有する銀行です。

見事に盗みに成功したかに見えたその瞬間、リーダーは銀行を離れる際、資金管理を担当していた人物が自分の元恋人であることに気付きます。さらに、今回の仕事を依頼してきた人物が、実はその銀行のオーナー自身であり、慈善事業を装って集めた寄付金を自分の懐に入れようとしていたという驚くべき事実が明らかに。

 元恋人が命を狙われていることを知ったリーダーは、5年ぶりに彼女と再会します。かつての強盗で、仲間をかばって自ら捕まり、それ以降音信不通となっていた過去が回想されます。刺客に襲われそうになっていた元恋人を助けたことで、彼女もチームに加わり、奪った金を元の場所へ戻すという新たな作戦が始動します。

 銀行に再び潜入するプランが練られます。元恋人は通常通りに銀行に出勤し、仲間がゴキブリを放って行員たちをパニックに陥れ、害虫駆除業者に扮したチームが潜入。変装の名人が警備員に成りすまして内部に入り、支店長から元恋人が金庫のカードを受け取る、という計画。

 しかし、思惑に反して行員たちはパニックにならず、一時は失敗かと思われましたが、支店長が害虫駆除業者を呼び、結果的にチームの侵入が成功します。しかし、すぐに本物の警備員が出勤してきたため、変装がばれてしまい、チームは逃走を余儀なくされます。

 この失敗をきっかけに、腕力担当は過去に命を救ってくれたリーダーへの想いと、元恋人の復帰による嫉妬から心が揺らぎ、銀行オーナーに接触し裏切ります。

 第2の作戦では、あえて正面から「強盗のフリ」をして堂々と銀行に突入するという奇策が実行されます。金庫の前で銀行オーナーが登場し、腕力担当の裏切りが明かされます。しかし、仲間が爆弾を爆発させて混乱を引き起こし、チームは脱出。オーナーは逆に「銀行強盗の首謀者」として追われる立場になります。すべてはリーダーの計画通りであったことが最後に明かされ、おしまい。

 全体として、テンポの良い100分間のエンタメ作品として、気楽に楽しむことができました。チームによる軽妙なやりとり、敵味方問わず魅力的なキャラクターたち、そして「実はこうだった」というどんでん返しの数々が見どころです。やや強引に感じる展開もありましたが、最後にはキャストたちが観客に向かって「新年あけましておめでとうございます!辰年もハッピーでありますように」と明るく語りかける演出があり、あまり見たことがなく見終わって結果楽しい気持ちになるエンディングでした。

☆☆☆

鑑賞日:2024/10/27 NETFLIX

監督レオ・ワン
出演チェン・ボーリン
セシリア・チョイ
フレデリック・リー
ケント・ツァイ
リン・ジェーシー
ウー・カンレン
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