映画【ドラキュラ(1992)】感想(ネタバレ)

bram-stokers-dracula
スポンサーリンク

●こんなお話

 最愛の人が死んじゃって神様を恨んで何百年も生きるドラキュラ伯爵と生まれ変わった最愛の人の悲恋の話。

●感想

 最愛の人が誤報をもとに自殺しちゃってドラキュラが神にリベンジするために死なない悪魔みたいな存在になる。その後生まれ変わった最愛の人がロンドンで愛する婚約者と生活しているところを狙われるという。

 衣装が美しいのは当然のこと画面の描き方や合間に挿入されるカットが不思議でバラバラ漫画みたいな手法だったり絵画や美術を楽しむかのような作品でした。老人化したドラキュラのメイクがよぼよぼだったりコウモリみたいなクリーチャーになったり92年当時の特撮としても面白さを感じることができます。ヒロインの血を吸ってこちらの世界に呼び込もうとしますが、それではいけないと躊躇したりするのも人間の気持ちが残っている葛藤なんかもただの怪物ではなく人間としての葛藤に魅力を感じました。

 怪物と人間の恋愛ものとして悲しい展開が続きますが、ドラキュラを退治しようとするヴァン・ヘルシングというハンターが人間の味方であろうキャラクターですが、主人公たちの恋愛を邪魔する存在として出てくるのが面白いです。十字架や聖水で戦うキャラクターでした。ヴァンパイアものの定番の血を吸うところがエロいのもよかったです。

 ただヒロインの感情の動きが映画を見ているだけだとわかりにくく、若いキアヌ・リーヴスよりストーカーみたいなゲイリー・オールドマンのほうが何で惹かれていくのかというのが、いくら前世で繋がっていたとはいえ簡単にドラキュラ側に気持ちがいっちゃっているように見えました。

 若いキアヌ・リーヴスが最初は出てたのにしだいに存在感が軽くなってしまうのが悲しい映画でもありました。

☆☆☆

鑑賞日:2020/12/11 NETFLIX

監督フランシス・フォード・コッポラ 
脚本ジェームズ・V・ハート 
出演ゲイリー・オールドマン 
ウィノナ・ライダー 
アンソニー・ホプキンス 
キアヌ・リーヴス 
リチャード・E・グラント 
ケアリー・エルウィス 
ビル・キャンベル 
サディ・フロスト 
トム・ウェイツ 
タイトルとURLをコピーしました