映画【僕だけがいない街】感想(ネタバレ)

Erased
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●こんなお話

 ふとした瞬間に時間が元に戻る現象に襲われる主人公が子どものときの連続殺人事件を追いかける話。

●感想

 自分だけ今の状況を知っていて、周りを変えていこうとする設定だけである程度の面白さが担保されている内容でした。ただ同じことを何度も繰り返して、ちょっとだけさっきの状況と違うとかの面白さではなかったです。1幕目で母親が殺されたことにより、時間が戻って小学校時代に戻る。ここで子どものときに殺された女の子を救えば、母親は助かる。という論理で殺人事件を阻止しようとします。

 ただ主人公に起きるリバイバルという現象がどのタイミングで起こるのかとかよくわからず、何かショックが起これば起こるのかと思いきや、普通に逮捕されて連行されているときに起こったりするので、この主人公本当に大変な人生だな、と同情してしまいました。

 物語の半分は子ども時代で進みますが、子役のお芝居は上手いので見ることができるのはよかったです。ここが酷かったら目も当てられない状況になっていたと思います。

 リバイバル前と後で状況が変わっていますが、連続殺人犯と対決して橋から落とされた主人公が目覚めて大人になって無事という状況がよくわからず、あれは自力で助かったのかそもそも橋から落とされていなかったのかとか話に入り込めなかったです。濡れ衣を着せられた優しいお兄さんとかピザ屋の店長がいかにも怪しげに撮られていたりと周りの人物たちの描かれ方が浅かったりするのも気になりました。

 誰かを助けても別の誰かが死んでしまうタイムスリップものの面白さ悲しさみたいなものがあまり伝わってこず、まったりムードで進むサスペンスで残念でした。

☆☆

鑑賞日: 2016/09/10 Blu-ray

監督平川雄一朗 
脚本後藤法子 
原作三部けい
出演藤原竜也 
有村架純 
鈴木梨央 
林遣都 
安藤玉恵 
高橋努 
及川光博 
福士誠治 
森カンナ 
杉本哲太 
石田ゆり子 

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